ペッシュ・プラット。『罰ゲームで告った子は超可愛くておまけに圧倒的爆乳だった』
猫野 尻尾
第1話:草凪 桃子。(くさなぎ ももこ)
タイトルの「ペッシュ・プラット」はフランス語(Pêche plate)でひらべったい
桃のことです。
郊外の一角にある怪しい建物って言うか、いわゆるラブドールなんかを細々と
製造してる会社「ハッピードール」・・・そこで画期的な何かが完成したらしい。
「ふははははっ・・・ついに完成したな、
「他のスタッフもご苦労だった」
「社長、ありがとうございます」
「
「おまえにもボーナス弾むからな」
「世の男どもには動きもしないラブドールなんてもう必要じゃなくなるぞ」
人間の女以外でセックスができるAIを搭載した動くラブドール改めセクサドール。
史上初のセクサドールなんて画期的発明だからな」
今日、工場で生まれた女の子はラブドールじゃなくてセクサドールってのらしい。
ピンクの髪にショートカットのキュートな顔立ちの可愛い子だった。
「さっそくだが、この子に名前が必要だな」
「一応私、考えたのですが「桃子」って名前がいいんじゃないでしょうか?」
「桃子・・・なんで?
「もしかして髪がピンク、桃色だからなんて安直な発想じゃないだろうな?」
「正解!!さすが社長」
「あのな、どうせならピンクとかピーチとかそういう方がカッコよくないか?」
「この子は一応日本人って設定ですから、そこは日本語名じゃないと・・・横文字
だと外人かハーフみたいじゃないですか?」
「たしかにな・・・」
「あ〜もう面倒くさい・・・この子の名前はお前が決めろ、
「では、この子の名前は桃子で・・・」
「他にも思いつきはしたんですけど、エロい名前ばかり思いついて収まりが
つかなくなってしまいました」
「エロい名前つけたら往来でこの子の名前呼ぶときこっちが恥ずかしくなる
だろう?」
な訳で、ものすごく単純な理由でセクサドールは「桃子」って名前になった。
で結局、桃子と名付けられたその子は生まれたばっかで社長と草凪の会話を
実験台の上にちょこんと座って聞いていた。
座ってる桃子を見て
「あの社長、言われるままに作ったんですが少々おっぱい大きくないでしょうか?」
「なにを言っとるんだ・・・漫画でもアニメでも可愛いヒロインは、みんなおっぱいがデカいって相場が決まってるだろ・・・アニメや漫画読んだことないのか?草凪」
「だからこれでいいんだ・・・・ちなみにこの子は何カップだ?」
「さあ・・・測ってないです・・・ただこれ以上バカデカいとバランスが保てなくて・・・」
「じゃ〜これでいい・・・貧乳よりはデカいほうが男受けするだろう」
「貧乳のセクサドールなんか誰が買うんだ」
「
「私はお椀を伏せたくらいのほうが・・・」
「なんだ?欲のない奴だな」
「そんなことより、まずはどのくらい桃子の魅力をアピールできるか試さん
といかんな」
「その試験データの結果次第で、それを参考に大量生産にかかろう」
「桃子のノウハウデータが他社に漏れないよう極秘で進めるぞ」
「この子を基本にいろんなタイプのセクサドールを作って売りまくるぞ〜」
「そうだな・・・高校生ではまだいろいろ支障があるから桃子の年齢設定は
20歳ってことにして、まずは女子大生としてどこかの大学に入学させよう」
「社長、大学へやるなら苗字も必要ですよ」
「そうか苗字な・・・そうだな」
「で、普通だとこの場合、製作者の社長の苗字になるんじゃないですかね?」
「俺の苗字は
「
「そうだ・・・お前の苗字でいいんじゃないか?・・
「それにこの子の生みの親は本来はおまえだしな・・・」
「まあ、いいですけど・・・「
「いいんだ、そんなもの役所に登録する訳じゃないんだから適当でいいんだ」
「大学へ入学させたらターゲットはうじゃうじゃいるだろうからな」
「そこで女に飢えていてスケベそうな学生を見つけて桃子とセックスやらせまくって
データを収集しよう」
「ついでにその模様も隠し撮りしてAV動画として大量販売するって手もある」
「ワクワクするな
って、ろくな社長じゃない・・・でもまあそう言うことになったらしい。
ある作品のためにも桃子の苗字が「五百旗頭」じゃなく「草凪」で正解だ。
つづく。
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