□ 俳句とライトノベル

もともと、

趣味の俳句を三年ばかり続けていました。

自然に対する解像度が高まる。

ときどき賞を頂き、

商品が届く。

日々の暮らしが楽しくなりました。

これはいい趣味を見つけたなと思いました。


ライトノベル執筆は初の試みでした。

毎月、俳句の課題があるんですが、

日々に忙殺されて、二回連続で、

未提出になってしまいました。

ショックでショックで。

テーマに合った575が、

どうしても見つけられなかったんですね。

浮かばなかった。


それで、字数制限なしのライトノベルの世界に飛び込んでみました。


設定は、A3一枚に収まるような、

あっさりしたものになりました。

そして、いざスタートしました。


物語の琥珀糖のようなものが、

こつこつと貯まりました。

バランスを見ながら順番に瓶詰めして、

魔法封緘して、

完成です。


カクヨム様の操作性は素晴らしく、

素直に身を委ねたような形です。

おおむね予想通りになりました。


社会人の経験則。

見通しは立つのです。


しかし、

想像より猛スピードでした!!


彼らは、突然やってきて、

勝手に走り出して行ってしまうからです。

メモを持って、走って追いかける感じです。

元々、体力のない自分には本当にきつかった。


日常と使う回廊が、ぜんぜん違うんですね?

寝食も時間も、感覚がなくなってしまいました。


しかもです。

彼らはこれも入れてくれと、

琥珀糖のリクエストを投げかけてきたのです。

たまげました。

なぜ彼らがやってきたのか?

それは、見てくれてる方がいらっしゃるからです。


話に聞いたことはあるのです。

しかし体感したのは初でした。

こういう感じに、

身を削る世界だとはつゆ知らずでした。


とっくに限界でした。

しかし駆け上がるのが大事です。

よね?

デビューしたときが、

お披露目の最初の機会です。

年齢も年齢ですし、肌感覚でわかります。


今だ!!今やるしかない!!と、

かなり無理をしました。

俳句で思い知っています。

自分は天才ではない。凡庸な人間なのです。


結果的に、

異世界ファンタジー部門で、 

1000位以内に入ることができました。


そして、家には嵐のような爪痕。


のんびり屋の自分が、

柄にもなく根性を引っ張り出せたのは、

ひとえに応援してくださった皆様のおかげです。

本当に、ありがとうございます。



昔は違いましたが、

今は生きる糧を、

家族に、仲間に分けてもらいながら、

彼らの手助けをし、

引きこもって暮らしている身の上です。

彼らが最優先です。

お目溢しはしてくれましたが、 

優しくきっぱりと叱られました。

当たり前です。


しかし、

たまの息抜きやお道化は、

やっぱりしたい。


ですので、

回廊が開いている今のうちに、

慎重に頑張りたいのです。

ばらばらに綻びないくらいに、ですね。

細く長く。



皆様の、

お茶のお供になるような、

物語がこつこつ届けられたらいいな、

と思っています。


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