第16話 同棲&結婚

空と舞が付き合い始めて2年が経った…

2人は、順調に交際を進めていた。



それまでに、空の両親とは会って家にも遊びに行っていた。



舞の両親に、空と付き合っていることを話した時は、空の足のことや病気のことが心配だと言われた…



でも、舞は中学の頃から空のことを好きだったこと…

どんなに空が優しい人で、いい人なのか…

舞がどんなに空のことを想っているのかを話した。



そして、空が両親に会いに来て…

空と話した両親は、いっぺんに空のことを好きになったようだった。



2人は、休みが違うこともあって…

一緒に暮らそうと話していた。



空の両親は、すぐ了承してくれた。



肝心の舞の両親は…

どうかなって不安だったけど…



空が…



「舞さんと結婚も考えています。どうか一緒に住むことを許してください」



と話すと…以外にもあっさり許してくれた。



2人の職場に都合の良い辺りに家を探して…

同棲を始めた。

最初は、どうなるのかと思ったけど…

同棲は、楽しかった…



ご飯は、交代で作って…

家事も分担した。



空は、来年には結婚しようと舞にプロポーズした。



それからは、結婚に向けて…

式場を決めたり…

衣装を決めたり…

忙しく日々は過ぎていった。





結婚式まで、あと半年をきった頃…

爺ちゃんが、入院したと聞いた。

父さんがすぐ病院にいったけど…

あまり良くないみたい…



空も、舞と一緒に病院に向かった。

爺ちゃんは、まだ話が出来たから…

舞を紹介して…

来年、結婚すると話した。



「そうか…良かったな。結婚式楽しみにしてるから」



爺ちゃんは、そう言ってくれた。



それから、数日して…

爺ちゃんが危篤だと父さんから連絡があった。

俺は、すぐ病院に向かうと…

爺ちゃんの意識は、ほぼ無い感じだった…

俺、父さん、母さん、妹たち、叔母、従弟たち…

みんなが見守る中…

爺ちゃんは、亡くなった…



爺ちゃんは、小さい頃から近くにいるのが当たり前で…

でも、中学の頃に引っ越すことになってからは

あまり会えてなかった。

でも、いつも俺のことを心配してくれていた。



爺ちゃんの通夜と葬儀には、舞も来てくれた…

すぐ下の妹は、妊娠していたし…

その下の妹は、大学生で…



通夜は、母さんは家に犬がいるからと帰って行ったし…



舞は、気を遣って…

色々と動いてくれた。

そんな舞を見て

叔母が…



「舞ちゃんって、本当にいい娘だね…いい人みつけたね…」



そう言ってくれた。



本来は、爺ちゃんの喪が明けるまで結婚式はしない方がいいんだろうけど…



爺ちゃんは、来れないけど…楽しみにしてくれていたし…

爺ちゃんは、葬式は明るくしてくれっていう性格の人だったし

自分のせいで結婚式が出来ないってのは嫌だったと思うから…



予定通り、結婚式をすることにした。



結婚式には、沢山の人が来てくれた。



中学の同級生も数人来てくれた。



栞は、子どもが2人いると聞いた。

栞が幸せそうで良かった…

栞は、舞と結婚することをどう思っているのか分からないけど…



俺は、舞と幸せになる。

舞と幸せな結婚生活を送る…




舞も、同じことを思っていた…



中学の頃は、こんなに幸せな日が来るなんて…思ってなかった。

不安もあるけど…私は空と幸せになるんだ…

そう、誓った…


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