ヤンデレからは逃げられないって知ってた?
ルイ
昔のヤンデレと再会して...!?
「っふう。これで荷ほどきもひと段落...か」
俺の名は
つい先日まで監禁されていた男である
その日々は思い出すのも苦痛だ
首輪をつけられ、食事は犬皿に盛り付けられ、食器や手を使うことは許されない
人としてのすべてを失ったような生活だった
しかしようやく目を離したすきに逃げ出すことができ、親にお金を出してもらって引っ越ししたのだ
「ちょっと昼食でも食べに行くか......」
俺は財布とスマホだけ持って外へ出た
流石都会の昼間と言うこともあって、人が多い
飲食店も軒並み、待ち人が多く簡単には食べれそうにない
さて、どうしようか
そう考えているとふいに後ろから声をかけられた
「もしかして、真君?」
「えっ?」
ふいに名前を呼ばれ、困惑した声をだし声のしたほうに振り向いた
そこには....
「
俺は無意識にそういった
それは無意識に出た言葉だったがなにか確信に近いものがあった
その言葉を聞いた彼女は満面の笑みになり
「正解!覚えててくれるなんて嬉しいな~ますます好きになっちゃいそう....」
そう言って、俺に近づいてきた
その瞬間、俺は
彼女に背を向けて走り出した
(クソっ!なんでヤンデレから逃げれたと思ったら昔のヤンデレが来るんだよっ!いったいどんな奇跡が起きてんだ!)
俺は全速力で走る
人の視線が刺さるがそんなことで走るのをやめて彼女につかまれば.....
運が良くて監禁orレ〇プ
運が悪ければ.....死ぬ
俺は彼女のことを思い出す
彼女と会ったのは中学生の頃だ
俺は卓球部をしていて彼女は同い年ながらも俺が二年になった時に入ってきた新人だった
それで俺が彼女の当番になった
はじめは彼女も美人だったしラッキーと思っていたのだが....
それから不可解なことが起きはじめた
まずは教えてもいないのにいつの間にか彼女の連絡先が登録されていたこと
俺と話したりした子の私物が消える(大体ごみ箱に捨てられたりされていた)
なぜか俺の私物が消えたりetc...
数えればきりがないほどだ
そしてついにある日、俺は彼女と二人きりになってしまい、襲われた
彼女にハサミを向けられ、服を脱ぐように命令され、馬乗りになられ、あわや俺の初めてを奪われそうになったのを、ちょうど見回りの体育担当のガタイのいい先生に見つけられ、助けられた
そんな事件があり、彼女は引っ越していきもう会うこともないだろうと思っていたのだが....
まさか...まさかこんなところで再開するなんて、本当に運がない
そう思いながら、俺は走り続けた
正直体力の限界も来ていた。しかし死ぬよりはましだと体に言い聞かせ、走り続けて、道を曲がった瞬間
「嘘...だろ?」
俺は、ひざから崩れ落ちた
そ こ に は 椎 名 が い た
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます