ギャップ

彼とまったりおうちデート。


ソファーでイチャイチャしていたら彼のスマホが鳴った。


テーブルの上に置いてあるスマホに長い手を伸ばした彼。


「なんだよ」


私に覆いかぶさったまま、少しキレ気味で電話に出た彼。


「…こわっ」


キレるくらいなら出なきゃいいのに。

って思ったけど、おっぱい星人の彼が特技のブラホック早外しを披露して「いざ」って時だったからまあ仕方ないか。

チンピラみたいな見た目だからちょっとキレるだけで任侠映画みたいになって怖い怖い。



『よお!カービィ!今なにしてる?』



私の胸に顔を埋めて話すから彼の電話の相手の声が丸聞こえ。



『なあカービィ!!』



…え、なにカービィって。



「声でかすぎなんだようるせーな。今真っ最中だから邪魔しないでくれる?」


私の胸を揉みながら話す彼。



『マジかカービィ!昼間っからやるなカービィ!』



え、え、カービィってなに?

彼の事?もしかしてカービィって呼ばれてるの?

知らなかった!初めて聞いた!



「黙れハゲ。切るぞ」


彼は「切るぞ」の「る」あたりでもう切っていた。


「うぜえぇー」と言ってスマホをテーブルに置いた彼は私の胸をいつもより強めに揉んだ後、勢いよく吸い付いた。



「ねえ」


「んー?」


「カービィって呼ばれてるの?」


「……」


彼の髪に優しく触れながら尋ねると、彼はピタりと動きを止めた。


「なんで?なんでカービィなの?」


「……」


「ねえ」


「…名字が星野だからだよ」


「?」


彼は再び動き出した。


「なんで名字が星野だとカービィになるの?」


「え、わかんない?」


「わかんない」


「『星野』『スペース』『カービィ』で検索」


彼に胸を揉まれながらスマホを手に取り検索してみる。



「あ」


すると、ピンク色したかわいいゲームのキャラクターが出てきた。



「星のカービィ」


「そう」


「星の、カービィ」


「それ」


「星野…、カービィ…」


「……」


「かわいい!!」


私は彼を押し倒した。


「なんだよ急に」


「そんな顔してカービィだなんてかわいい!!」


私は彼のボクサーパンツを脱がした。


「でもこっちのカービィは全然かわいくない」


「おいおいおい」


「いっぱいかわいがってあげるねカービィ♡」


「おいおいおいおーい♡♡♡」

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