発熱

「うぅ…」


今日の給食のデザートはプリンだった。

なのに私は昨日の夜から熱を出して今日学校を休んでしまった。

プリン大好きなのに。

ちょうど今頃みんなでプリンを食べてる時間かな‥

うう悲しい…。プリン食べたかった…。


「アリサ大丈夫?」


ふて寝をしていた私は母に起こされた。


「んー?」


「ダイゴくん来てくれたわよ?プリン持って」


母は笑っていた。


「大丈夫かー?」


幼なじみのダイゴがプリンを持ってきてくれた。


「アリサの好きなプリン持ってきてやったぜ~」


「めっちゃ嬉しい泣きそう」


ダイゴからプリンを受け取る。


「食べていい?」


「食えるの?」


「食べる!」


大好きなプリンが食べられて一気に元気になった気がした。


「ありがとダイゴ~!ちょー美味しい~」


「良かった良かった。早く元気になれよ」


ダイゴは私の頭をポンポンと優しく叩いた。


「……」


そんな顔で優しくされたらヤバいってば…


「あ、またあっつくなってきた…」


「げ、大丈夫かよ!?おばさん呼んでくる!」


ダイゴは慌てて母がいる1階へと駆け下りた。




冷えピタ貼ってもお薬飲んでも下がらないこの熱はダイゴのせい。

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