29人目 真衣 優夢さん

 作者さん 真衣 優夢

 URL:https://kakuyomu.jp/users/yurayurahituji

 代表作 同僚がヴァンパイア体質だった件について

 URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093084502126955



 1. 小説を書き始めたのはいつ頃ですか? その動機は何でしたか?


 ――――8歳です。小学校二年生です。

 そんな幼児期の記憶なんて覚えていません。学校で使う原稿用紙に鉛筆で書いたのは覚えています。それしか手段がなかったですから!内容は、そりゃあ8歳の子どもですから頑張って書いたんだな程度のものですが、のちに、よく似た偉人の逸話が見つかったりして、何も知らない幼児がパクリ疑惑なことしてるな(褒め言葉)と思いました。穀物をすぐ食べるのではなく、耐えて育てて増やしていくことで真の豊かさを得られるという掌小説でした。8歳児、何を考えてそれ書いたんだよ。




 2. カクヨムを選んだ理由と、その魅力を教えてください。


 ――――カクヨムとなろうに同時掲載して、読んでもらえたのがカクヨムでした。魅力、というほどカクヨムを熟知していませんが、作家と読者の距離がとても近くて、それがすごく幸せに思います。読者様は私にとって神様です。神様が触れられそうに近いんですよ!?ビューがわかりやすいのも嬉しいです。ビューが1上がるだけでテンションが上がります。単純です。カクヨムの仕様はとても便利で解りやすいです。




 3. 小説を書く際に特に意識している点や、自分なりのこだわりは何ですか?


 ――――小説は、文字に起こした時点ですべてがある程度のフィクションとなります。ファンタジー要素があればなおさらです。現実ではない世界に、共感やイメージしやすさ、現実の知識が生かせるところなどを用いて、温度のあるリアリティを提供したいといつも思っています。小さなことでも下調べしますし、可能ならば現地へ赴きます。作家の頭以上の作品は書けないとよく言われます。私は決して頭がいいわけではないので、知識で補います。怪我のシーンひとつにおいても、医療サイトで怪我の重度や反応、起こりうる症状、ダメージの深さなどを調べた上で、「このまま書いたら小説にならんからここは都合よく、ね」と、わかった上での省略やご都合主義も書きます。知っていて書くのと、知らずに書くのはきっと重みが違う、はず。




 4. コメントやレビューを受けたときの気持ち及び、それが執筆にどう影響しますか?


 ――――画面の向こうで飛び上がって踊り狂う私がいると思ってください。たぶん、書いた方の思う数倍は踊っています。いや、だって、面白いと思って読んでも、面白かった、で終わるじゃないですか。わざわざ言葉を残してくれるんですよ。神です。神は存在した。私の書いたものは、少なくともこの人を楽しませた! 価値あり、意味あり、オッケー! と自己肯定感とテンションを上げ、執筆に勢いをつけます。時折、感想からヒントを得ることさえあります。読者様が作品を支えています。影響は喜んで受け止めます。どんどん良くなるから。




 5. プロットを練る際やキャラクターを作るときに気をつけていることは何ですか?


 ――――プロットは、オープニングからエンディングまでできるだけ詳細に書きます。どうせ違ってくるんですが、設計図がもともとあってから改造するのと、設計図なしで建築するのでは、仕上がりが違います。プロットが無駄になるくらい変わるのがいいんです。書いているうちにさらに良くなったと比較できます。重要な部分がぶれないよう、毎回確認できるのもいいですね。キャラクターは、それぞれの個性が際立つよう、できるだけ詳細に、人間の生き様を作るように考えます。表面上に描く設定、内面の設定、家族構成は必要です。生い立ちって人間の性格を育てた基盤ですから。何故そのキャラがこういう性格なのか、聞かれたら即答できるくらいまで3Dに作成します。個性が被らないようにする、それそれの個性が合わさっていいほうに化学変化が起こるようなバランス調整もします。




 6. 執筆の際に決まって行うことや、日々の執筆時間の確保方法について教えてください。


 ――――執筆の前はだいたい、持病の「だりぃ~書く気が今日は起こらねえんだよお病」にかかるので、書かなくてもいいからパソコンの前に座ります。そしたら勝手に書いています。水分補給は大事なので、横にお茶を置いています。執筆時間よりも、健康とリアルと休憩が大事です。時間が短くても体が元気で集中できればすごい速さでいいものが書けます。体調が悪かったり、疲労がたまりすぎていると、ダラダラと間延びした文章を書いていますね。




 7. 自分の執筆スタイルに影響を与えた作家や作品があれば教えてください。またこの人には勝てねぇと思った作品もあれば教えて下さい。


 ――――幼児期(5~10歳くらい?)に、学校の図書館やら古本屋で大量の本を読んだらしい記憶がおぼろげにあります。オールジャンル読む幼児は、児童書版シャーロックホームズやらシートン動物記、ファンタジーや恋愛、とにかく読破していたらしいです。その天才具合、今に戻ってきて。当時はそこまでメジャーじゃなかった異世界ファンタジーも読みふけっていました。おかげで、異世界あるある、男性なのにロングストレートサラサラヘアが性癖になりました。幼児期に読んだ本、どれだ? どれがロン毛のイケメンだった?一番影響があった作品が、記憶にない時代なのだから困ります。無意識に刷り込まれている……。この人には勝てないという作品は、きっとありませんし、今後も存在しません。なぜなら、「勝てない」と思う時点で、意識の中でなんらかの勝負を挑んでいるからです。私にとって、作家様は素晴らしい存在で、尊敬するものであり、偏った言い方をすると「私なんかより優れた文章を書いて当然の存在」です。時折、本当に時折、「!? これは、小説なのか」と驚愕する作品に出合った時、価値観がバグります。私の中で、自分より下はいないのです。いい意味で考えれば、私は自分と他者を比較しないのでしょう。自分の作品は自分のもの、それ以外は世に広がる素晴らしい作品たち。区分が違います。




 8. カクヨムで活動する中で感じた困難や、それをどう乗り越えたかを教えてください。


 ――――まだ、そこまでカクヨム歴がない新人なので、どう乗り越えたか……?まず、乗り越えるほどの困難があったかな??毎日1話アップすると決めてから、ストックゼロになったら3~4話を一気に書く、間延びしていると感じたあたりはストックとは無関係で一日2話あげちゃう、小話は話数に入りません、などという自分のわがままに自分が振り回されました。苦手なシーン(BL書いてるのにえっちが苦手とかね!)は、時間をかけて綿密に書いて、R15範囲にざくっと包丁で切るようにカットする作業は、毎回大変でした。バトルサスペンスシーンでR15を超えそうになった時は、描写におろおろしました。無事に掲載できたのでR15です。(自信)




 9. 今後挑戦したいジャンルや、目指している目標についてお聞かせください。


 ――――まさかの、ハイファンタジー主流だった人です。めっちゃ過去。長きにわたる修行時代を経て、知識が追い付けばなんでも書けるようになりましたが、書けるイコール満足感ではないということも知ってしまいました。今書いているもの、これから書くものは、「私自身が楽しいか、幸せか」を基準に書いています。何故って……過去、なんで私これ書いているんだろう、って作品と時間が、長くて長くて……。もう、それはお腹いっぱいなので、私に正直になりたい。私自身がめちゃちゃ愛せるものだけを書きたいです。現代ファンタジーも異世界ファンタジーも大好き、BLも好きなので、今これが好き、今はこれがいい、という感情を思い出すリハビリとして描いています。




 10. これから小説を書き始める人にアドバイスを送るとしたら、どのような言葉をかけますか?


 ――――あなたの中にあるものは唯一無二です。あなたにしか書けません。素晴らしいものです。似たようなものが他にあったとしてもそれは別物なので、自信をもって自分だけの宝物を大切に描いてください。作品が評価されるまでは時間差があります。桃栗三年柿八年。努力が実ったと感じるまでの時間は様々ですが、諦めなければ必ず実ります。実りの形も様々です。きまった形はありません。あなたの物語は、世界広しと言えどあなたにしか書けません。だからあなたは、いつでも世界一なのです。それを忘れないで。





 インタビューは以上です。ご協力ありがとうございました。

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