オットセイ声が出ちゃう女の子たち
あかべこ
第1オットセイ 『引っ越し業者』
「これで最後ですか?」そう言って引っ越し業者の
りなは目の前の段ボールに視線を落とす。
住人から返事をもらい、段ボールの前にしゃがみこみ底に手を差し込み持ち上げるために力を込める。
「んん!!」
段ボールが思いのほか重く、りなの口から息が
漏れる。
その理由は簡単だ。
段ボールの側面に雑誌類と大きくペンで書かれて
いた。
「んんんっ!」
顔を赤くしたりなはさらに力を込めるが、
中々持ち上がらない。
りなは一呼吸置いてさっきより力を込める。
「んほぉぉぉぉ!んー!んっ!んっ!おっ!おっ!
おぉぉぉぉぉ!!」
オットセイのような声が出てしまう。
がらんとした部屋の中にりなの声が反響する。
「おほぉぉっ!んんんっ!おっ!おっ!おもぉぉっ!やべっ!あがんにゃいっ!」
りなはお尻を動かした反動で段ボールを持ち上げ
ようとするが段ボールはいっこうに上がらず、
ただお尻を振っているだけだった。
「おおっ!オホっ!んおっ!!んはぁっ!!
オォオォォォ!!」
結局りなは先輩の手を借りて段ボールを運ぶのだった。
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