第二話幼馴染の秘密
俺はトイレに行き、腹痛が多少ましになったので、トイレを出た。
そこにはコンビニで売っているホットスナックの代表格である肉まんをホクホクと頬張る賢花の姿があった。
賢花は俺を見た途端、ものすごい速度で残りの肉まんを平らげて話しかけてくる。
「糸縁、あんなヤンキーに襲われても腹痛でなにも出来なくなるくらいなら、納豆食べるのやめたら?」
「絶対に断る!」
「前々から気になっていたんだけど、糸縁ってなんでそんなに納豆が好きなの?」
「納豆が死ぬほど美味いからに決まってるだろ」
「でも、その納豆食べて結構なピンチになってたじゃん」
「いや、あの時は俺の殺人級の納豆糸射出する3秒前くらいだったから、むしろピンチだったのはあのヤンキーの方だったんだけどな」
「はい、はい、言い訳。言い訳」
「ま、事実なんだけどな。所で賢花は忍び寄る死神みたいに言われていたが、どう言うことなんだ?」
「多分それは、私のこの耳を見てそう思ったんじゃないかな。この耳は噂でとっても危険なウイルスをノルトラで保有しているって言われているから」
「ほへー、そんな噂があるのか、それで、そのとっても危険なウイルスっていうのはなん何だ?」
「それは……秘密」
「そうか、それならあんまり人通りの少ない所は通るなよ、闇側の人間が襲ってさらってくるかもしれないからな」
「分かってるってば。それじゃ、私はもうそろそろ塾の時間だから帰る。さよなら」
「さらば」
小さく手を振りながら帰路につく賢花に俺は、手を振り返しながら賢花が保有するノルトラの件について少々怪しく思った。
さて、俺も帰って鎮痛剤食べてから納豆食べるか。
――
糸縁がヤンキーに絡まれてから1日経った夜の事。
「ボス、例のウイルス所持者が見つかりました」
「ついに見つかったか、死神のノルトラが」
「それでは回収に参りますか?」
「ああ、ちょうどノルトラ
「ですが、相手も抵抗してくることを考慮しますと、ボス一人で行くのは少々心配に思います」
側近の心配の声にマフィアのボスは少しばかり、怒ったような声で返答する。
「大丈夫だ問題ない。私のノルトラがただの小娘ごときに止められるわけがない」
その傲慢と言える回答に側近が食い下がった。
「ですが、死神のノルトラ持ちにも仲間がいる可能性が大いにあります。相手も自分が狙われているのは、重々承知しているでしょうから」
「まぁそれもそうだな。それでは中田、私と一緒にこい」
「分かりました。今すぐ出撃の準備をしてまいります」
そう言って中田はボスがいる部屋から出ていった。
――
賢花と別れた俺はなんの障害もなく自宅の自室に帰ることが出来ていた。
「さて、鎮痛剤食べるか」
俺は自室に完備している市販の鎮痛剤を水無しで、大学生が居酒屋でやるようにイッキする。
「ふぅー、今日はこれだけで良いだろ」
明らかに
これは他の人には見られない傾向らしい。納豆菌最高!つまり納豆最高!
「ということで、ショッピングモールで苦労して買ってきた納豆を開封する〜!」
俺は納豆の蓋を開け30回ほどかき混ぜ、タレをかけて少々かき混ぜた後に
「うまい!」
鎮痛剤をイッキした為、頭痛も腹痛も無く気分は有頂天になった。
俺は最近ネットで話題になっているらいダンスを踊りながら音楽を聞く。
そして、俺は夜が明けるまで踊り尽くした。
――
私は自分が罹った特異なノルトラのせいで俗に言う
そのせいで学校に行くと闇組織的な人が学校を襲撃してくるから、ノルトラの症状を理由にして学校に通ってない。
もうこんな生活は嫌だ。
学校が特定されているということは私が居るここもバレているだろうし、いつ来たっておかしくない。……このまま一生闇組織とかに追われて生きるぐらいなら、もういっそ死んでしまった方がマシかな。
そんな事を考えてホテルの窓を開けると、そこに居たのは全身真っ黒な男だった。
次の瞬間にはノルトラの仕業なのか、私の胃がムカムカしだして頭痛がし力が抜けて抵抗出来ずに捕まってしまった。
「ついてこいとは言ったものの邪魔だったから中田は置いてきたが、問題なかったな。よし、このまま国外逃亡だ」
「た!助……けて」
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