第27話

“監禁”という単語が頭に浮かんだからだ。



人里離れた山の奥。



最低限のライフラインこそあるものの、何が起きても助けすら呼べない僻地の山林。



その中でこれから約2ヵ月。

夏休みの間、スオウと2人で過ごさなきゃならない。



正確には2人っきりってわけじゃないけど。



食事やら掃除やら、私たちの世話をしてくれる人たちが数人いてくれるらしいけど。



「もしかしなくても、シホはこっちが気に入ったみたいだな」

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