第18話
私はその魔物に触れられ、その魔物の妖しい瞳を見つめてしまったんだと―――
「―――やっぱり、俺との結婚が嫌なのか?」
「……え?」
気付けばナイフとフォークを置いたスオウが、口元に笑みを浮かべながら私を見つめていた。
意思の強そうな精悍な顔立ちのスオウだけど、私の知る限りでは滅多に感情を表に出す事はない。
そう育てられてるのか、天性のものなのかはわからないけど。
だからこんな時ですら、何を考えてるのかわからない。
一見、お互いの未来を――政略結婚を――危惧するような言葉を吐きながらも、笑みを浮かべてる心情が。
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