「面白い」小説を書くのに悩んだら、読んで欲しい事

無人(ナハト)

「面白い話」を書こうとしてはいけない理由

 初めまして、普段はpixivで二次創作活動をしております無人(ナハト)と申します。

 今回、カクヨムではオリジナル作品を投稿していこうと執筆中の合間にちょっと思う事があったので、自戒と備忘録もかねて記しておこうと思います。


 さて、結論から言ってしまいましょう。

 タイトルの通り、『「面白い話」を書こうとしてはいけない理由』はズバリ「書けない」からです。または「書けたとしてもスベる」から。


 そんな事はわかってる?でも書かなきゃいけない?じゃ、お前は書けるのか?


 などなど色んなご指摘のお言葉が聞こえてきそうですが、もちろん私も書けません。

 だから備忘録として「面白い話」を書こうとするな!!と言う戒めを込めているのです。


 あくまでも個人的な主観ですが、この「面白い話」の呪縛って一次創作にはありますが、二次創作にはあまり無い気がします。


 というのも、二次創作って面白いとか面白くないとか書く前から考える間もなく自身の萌えを形にする事に必死なので「これイケてるのか?」と悩む時があるとするなら、それはもう「物」が出来上がった状態でアップロードボタンを押す手前で正気に返った時ぐらいだと思います。


 同じように文字を書いているのに、一次創作と二次創作って海水と淡水ぐらいに水が違うなと、両方書いてる私は常々思います。


 では、どうして一次創作には「面白い」の呪縛があるのか?


 これは一次創作の場合、その世界の「創造神」は書き手の自分しかおらず、必然的にその世界と言う作品を生かすも殺すも全責任が自分の筆にかかるプレッシャーがあるからだと思います。

 だから書く前から、あるいは書きながら要所要所で「あれ?これで良いのか?面白いのか?」と悩む事になるわけです。


 もちろん、中には「小説を書き始めたばかり」や「常に熱い意欲に溢れる方 」なんかは悩まずスラスラ書けるのかもしれませんが…。


 何作か書いてみて、いまいち受けが良くない経験をしたり。はたまたファンの期待にこたえねばと力んでみたり。収益化を求めて試行錯誤してみたり。なんて事を1度と言わず、2度や3度した事がある方はこの呪縛にハマっているのでは無いでしょうか?


 良くも悪くもある程度「書きなれてきた頃」ぐらいにハマる落とし穴な気もします。



 では、どうすれば良いのか?


 その解決法は「面白い話」を書こうとするな、「読みたい話」を書け!!です。


 自分の作品の一番の読者って結局自分なわけで、自分が読みたい≒自分にとっての面白さなわけです。


 自分が読んで面白いと思わないのに他者が読んで面白い、なんて奇跡がある場合も微レ存あるかもしれませんが。

 そんな方は天性のエンタメ精神をお持ちなので、何をやっても面白いからご安心下さい。


 ですが、大抵の人は私も含めてそんな才能は持ち合わせていないはずですし、もし貴方が面白さの絶対音感をお持ちならこんな事で悩んでいたりもしないので、誰かにとっての面白いを模索しても答えは永遠に見つからないと思います。


 そもそも万人受けする「面白い」を突き詰めると最終的には「平凡」な味に仕上がります。


 ファッションならばそう言う「普通さ」が重要な時もありますが、貴方が書いているのは「小説」と言った「エンタメ」で、昨今巷に溢れる膨大な数の作品の海で漂流している状況では「平凡さ」は何処にも目立つ要素がありません。


 だからこそ、貴方の好きな味が尖っていればいるほどニッチな層にしか刺さらないかもしれませんが、逆に言えばその層には必ず刺さるわけなので、見果てぬ「万人受け」で「面白い」と言う難易度MAXの広大な海原の旅に出るくらいなら、自身の土壌を開拓する方が実りがある気がします。


 なお、何が読みたいかもわかんない、となっている場合は完全に迷走して疲労困憊で畑を耕す気力が無いでしょうから、しばらく執筆から離れてよくお休みいただくか、書く事を忘れて放浪の旅に出たりすると、またそのうちに書きたくなるか読みたくなる時期が来るはずです。



 と、長々偉そうな事を書いている私も練りに練って迷走したので筆休めに、こうした雑記を書いております。


 こんな取り留めのない記事をご覧いただけていたとするなら、貴方もよほどお悩みの事かもしれません。


 そんな時はちょっと休んで、いまいちど貴方の「好き」や「楽しい」と向き合って心の余力を取り戻してみてはいかがでしょうか?


 僭越ながら貴方様の執筆活動が実り多いものである事を応援しております。



 最後に…

 もしここまでお読み下さいました方がいらっしゃいましたら、ありがとうございます。

 これからも執筆の合間に雑記を投稿予定ですので、宜しければ応援いただければ幸いです。


 二次創作にご興味があるようでしたらpixivやFANBOXにてお目にかかれましたら嬉しいです。


pixiv→https://www.pixiv.net/users/12511856

FANBOX→https://nacht-as.fanbox.cc/


無人(ナハト)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る