気が触れた

天川裕司

気が触れた

タイトル:気が触れた


「どうにかして!もう私、狂っちゃいそう!…ううん、もう狂ってるのかも…」


裕子は最近ずっとこんな調子で、

私に相談を持ちかけていた。

今では心療内科にまで通ってるそうで、

毎日の生活が大変だと言う。


「ちょっと、一体何があったって言うのよ?」

「私、変な霊に取り憑かれたのよ!」


彼女は少し前、有名な心霊スポットに遊び半分、

何となくで行ってしまったと言う。

私と裕子は昔からの友達で、

彼女にそんな趣味があったのは何となく知っていた。


「でもだからって、そこまでなる?」

「取り憑かれちゃったのよ…!あんなとこ行くんじゃなかった…!」

「ちょっと落ち着いて」

そう言いながら頭を抱え込んでしまう裕子。


具体的に聞いてみると…


裕子「…どの部屋にも、あいつが出てくるの…。キッチンにも、リビングにも、お風呂場にもトイレにも…寝る部屋にも…ああもう嫌!」


「…えぇ?」


話を聞く内、ちょっと深刻な感じだと思って、

只事じゃないと思った。


後日。

警察が来て裕子の部屋を捜索し、

彼女は逮捕されてしまった。

各部屋から、人間の体の1部ずつが出てきたと言う。


あとで知ったことだが、少し前、

裕子は他の友達とルームシェアをしていたようだ。

いろんなトラブルがありそうなってしまったのか。

それからいろんな想像をしていた私だった。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=2CLj3eLwBo8

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気が触れた 天川裕司 @tenkawayuji

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