第4話 ユーキャンノットフライ
私の名はゴージャスサイコーストロングさわたり!!
みな敬意を込めてゴージャスと呼ぶ。
君も恭しく、そして親しみを込めてゴージャス!と呼んでくれっ!
君のピンチに私はいつでも駆けつける!
ハハハハハハっハハーァァ!!!!
夕日に向かって飛ぶのはベリー……あー、ベリーベリー…気持ちいい!!
気持ちいいって英語で……
あ、いや浮かばないんじゃなくて、このフィーリングは日本語で伝えたかっただけで……
あっ!
おいおい!!
屋上の端は人が立つところではないぞっ!
学校の屋上は立入禁止と生徒手帳に書いてあるはずだっ!!
ガール!君は空を飛べないだろう!
アイキャンフライだがユーキャンノットフライだ!!
どうしたんだ!ワイ!?
こんなところで! ホワット!?
なに?飛びたい?
それは落下というんだ!
ゴージャスな私は上昇気流に乗って株価急騰最高潮だが!!!フフン!
君はお先真っ暗 はいそれまーでーよ じゃないか!
……なにを白けた顔をしているんだ!!
なに?
寒い?
夕方にこんなところにいるからだっ!
え?オレ?
え?寒い?きもい?きもいって気持ち悪い?
体調が悪いのか?
うん?オレ?い、いや私が原因だと?
あー……あーーーー。
……よし。
君を上昇気流に乗せてあげよう。
私に任せなさい。
よいしょと。
こらこらジタバタしない。
このまま落ちても真っ逆さまだろ?
フォーリンアスファルトだ
私の手によれば軽く投げても100メートルは稼げるんじゃないか?
ハハハハハハハハ。
今更遅いよ。
ハハハハハハハハ。
サイコーなのは知ってる。
私の名だ。
素敵?カッコいい?
ハハハハハハハハ。
事実は褒め言葉にはならないんだ。
よし。
さぁ!!!
いけっっっ!!!!!!
ハハ。ついしっかりと投げてしまった。
風圧で千切れなければ良いが。
私の名はゴージャスサイコーストロングさわたり!!
みな敬意を込めて上昇気流ゴージャスと呼ぶ。
君のピンチに私はいつでも駆けつける!
ハハハハハハっハハーァァ!!!!
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