第10話:訪ねて来た女連れの若いおニイちゃん。

俺と寧々ちゃんがエッチしたことで寧々ちゃんは生き返った金魚みたいに

ピチピチで活きがよかった。


1000年分の欲求を発散したにしては俺が死なない程度に加減してくれたのかな?

そりゃそうだよな・・・俺に死なれちゃこの先もエッチしなきゃいけないから

生殺しがいいんだろうな・・・まさに蛇に睨まれたカエル状態。


ま、だけど俺は充分楽しませてもらった。

なんせ寧々ちゃんはめちゃ感じまくるタイプなんだもん、感じすぎて感情を

持て余して最後にはダメダメ壊れるって連呼してまくって泣くわ泣くわ・・・

その度に俺は征服感満載・・・俺がどSだって改めて再確認したわ。


とりあえずこれで寧々ちゃんは気分的に落ち着くだろう。


そんなある日のこと、俺の家に女連れの若いおニイちゃんが訪ねてきた。


その男は頭を丸坊主にしていて、その男の後ろに髪がピンク色の可愛い女の子

を連れていた。


「あの、こちらに寧々さんはいらっしゃいますか?」


(寧々ちゃんがここにいることは誰も知らないはずなのに・・・

こいつ、なんで寧々ちゃんがここにいるって知ってるんだ・・・)


「あんた、誰・・・寧々なんて子は俺んちにはいないね」

「忙しいから帰ってくれる?」


「お宅にいることは分かってるんです」


「だから・・・あんた誰?」


「申し遅れました・・・私、桃瀧大明神ももたきだいみょうじんの宮司さんの下で修行中の「菅原 道之助」すがわら みちのすけと申す神主の卵です。


「はあ・・・その菅原さんが寧々ちゃんにどんなご用で・・・」


「実はですね・・・あ、その前にご紹介しておきます・・・私の連れです」


そう言って菅原さんは、自分の後ろに控えていた女性を俺に紹介した。


「彼女、桃香ちゃんって言いまして、実はこの子の正体は寧々さんと同じ蛇でして、

寧々さんは白蛇ですけど、この子は桃蛇なんです」


「おえ、白蛇は聞いたことあるけど桃蛇なんて聞いたことないけど・・・」

「ってことは単純に言うと・・・彼女、蛇の時は桃色の蛇ってこと?」


「はじめまして桃香です」


「はあ、どうも〜」

「ちょ、ちょっと待ってくださいね」


桃蛇って聞いて、俺は寧々ちゃんを呼んだ。


「寧々ちゃん・・・ちょっと来て」


寧々ちゃんは面倒くさそうに玄関先までやってきた。


「なに〜?」


「こちら、菅原道之助さんに、ほんでもってこちらは桃蛇の・・・桃香ちゃん・・・

だって・・・」

「なんか俺の知らないところで寧々ちゃんと関係ありそう・・・」

「寧々ちゃん知ってる?、この人たち」


「坊主のおニイちゃんのほうは知らないけど・・・」

「桃香がなんでここにいるのよ」


「あの私が連れてきました」


丸坊主が言った。


つづく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る