イチゴサンドちゃんに恋した唐揚げくん

放課後

第16話

あれから、亮介は部活の顧問に

補習をサボっていたことがバレ、

かなり叱られたみたいで、

真面目に受けるようになった。

あー、やっぱり神様は悪い人に、

罰を与えるんだなあ。

たまたま今日は担当の先生に

急用ができたとかで補習が無くなり

暇を持て余していた亮介と私は、

教室で雑談をしていた。

「そうだ華！

前に甘い物食べに行こうって話してただろ？

俺さ、駅の近くに良い店見つけたんだ！！

今から食べに行かない？ 」

「行くー！！！」

私は即答した。

「よし！決まりだな！ 玲も誘おうぜ！」

「玲ちゃん、なんか用事があるんだってー」

この頃、玲ちゃんは

用事があると言って遊んでくれない。

「そっかー、じゃあ２人っきりだから

デートってことだな！」

「気持ち悪いこと言わないでよ！」

「気持ち悪いって言うなよ！」

こういう冗談を言う所は、

やっぱりチャラいなあと思ってしまう。

このビジュアルで何も思わない女子の方が、

少ないんじゃないだろうか。

私は生憎、こういった太陽側の人達とは、

住む世界が違うんだと幼い頃から

思ってきたタイプなので今更、

そんな言葉が私に向けられたものでは

無いことぐらい、自覚している。