第14話

ん? 何?


今、私すごい気持ち良く熱唱してたのに…


私は不審者の様にキョロキョロしていると


……あ。


ちゃっかり、後ろに居た。


しかも、校内で1番カッコよくて、

“王子”って呼ばれてる望月宙先輩。


それにしてもなんですか?

その馬鹿にした感じは。


いくら、王子でも

イラッときたんですけど。


「駄目なんですか!?今は放課後なんですよ!!

誰にも迷惑かけてないじゃないですか!!! 」


咄嗟に見られた羞恥心に耐えかね、

バグってしまった私は

逆ギレをするという暴君に出たのだ。


「……」


しーん。


気まずい空気が流れ先輩は真顔に…


冷静になった私が自分の犯した失態に

気付いた頃には、もうすでに手遅れだった。


お願いだから、

真顔だけはやめてくださいー。

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