飛梅

一閃

第1話

私から 遠く遠くへ去る人は

独り行くと決めた人

優しい言葉ひとつ残すことなく あっけらかんと去ってゆく

わかっている 別れなんてこんなもの

仕方ない 仕方ないと何度つぶやいたことだろう

遠くへ去ったとて 想いは消えない


東風吹かば…

想いをのせて 飛梅のように

あなたの元へ 飛んで行く


浅い春の 梅の香りに

少しだけ

私のことを思い出して

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

飛梅 一閃 @tdngai1

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ