女同士で、いきまひょ

だっち

第1話結婚

平成9年。

結婚しようと思い、相手の家族に挨拶に行きました。

あちらの家族は父親、母親、姉(聾唖者)の4人家族。

姉は結婚していて、同じく聾唖者でした。父親は無口で夫に

瓜二つの顔で、やさしそう。姉は常にニコニコしていて、

これまた優しそうな人でした。簡単に自己紹介をし、宜しくお願い致します

と、私が言おうとすると母親が堰を切った様に「まあまあ、そんなに かしこまら

んと、私は、この人(父親)両親、早よう死んだから、姑と縁なかったから、嫁姑が

どんなんか わからんけど、私らは嫁姑せんと、女同士でいきまひょや」と

言ってガハハハッと笑ったので(この義母は話せる人だ)と内心ほっとしました。

でも、この時、私の地獄の扉が開いたのでした。

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