第17話

オリヴィエと合流した約5名は、いつも入り浸っている酒場へと入った。



店に入るとオリヴィエを一目見た店主がこちらへと寄ってくる。



「おう、お前らなんだ?こんな時間に?仕事はどうした、まさか全員クビにでもなったから飲みに来たんじゃないだろうな?」



「俺をクビにする雇い主がいたら逆にお目にかかりたいよ。おやっさん、一番奥の席借りるよ」



笑いながら絡んでくる店主を、オリヴィエは慣れたようにかわし、また店主はオリヴィエの言葉に「違いねぇ」と頷きながら満足したようにカウンターへと戻って行った。




「まずは俺から話すぜ?」



席に着いた途端、早速ニコラが口を開いた。



「あの教会になにかあるのは本当らしい……」



ニコラの話によると、あの教会はなにやら曰く付きの様で、肝試しだなんだと忍び込んだ少年達がそのまま行方不明になってしまったのだという。



更に、ミシェルや他の友人達もこの村と隣町で行方不明や不審な死が続いていると口を揃えて言うのだった。

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