第4話
それからオリヴィエはそのままニコラ達と別れ、その足でエリックの家へと向かった。
しかし、オリヴィエは家の中に迎え入れられることはなく、エリックの母親に平謝りされ、帰されてしまった。
エリックは傷付き安いが、活発で心根の優しい男だ。
わざわざ訪ねてきた友人に顔も見せず追い返したり、家族に対して横暴な態度を取ることなど今までになかった。
エリックの家族も含め、周囲の人間は明らかにエリックの異変を感じ取っていた。
しかし、周囲がいくら彼へ接触しようとしても、彼は断固として拒否し、とうとう我慢の限界を迎えたエリックの父が彼の部屋の扉を蹴破ってやっと実の息子の姿を見た時、その時には既に彼は真っ白な顔で冷たくなっていたのだ。
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