一章
第1話
「自由だあ〜!!」
荷解きを終えた柚は真新しいベッドに身を沈め、伸びをした。
「あ〜、もうこれからは姉貴達にこき使われることもないのか〜!くぅー、夢にまで見たハッピーフリーライフ!!」
体の内側から溢れてくるウキウキを抑えきれず、柚は体操選手の様に勢い良くベッドから起き上がると、鼻歌を歌いながら冷蔵庫を開けた。
「あっ………」
「えっ………?」
するとそこには見知らぬ男がぎゅうぎゅうに押し込められているような形で入っており、冷蔵庫を開けた柚と完全に目が合った。
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