Lone Wolves

中野震斗

Episode1二人は最弱

今大量の不良たちに囲まれる中最強同士の戦いが始まろうとしていた。全てを否定し突き放す一匹狼中野の須永誠、何もかもを引き寄せない数々の最強伝説を持つ男新宿の一尺八寸修二、どうやら新宿と中野で揉めて二人とも駆り出されたらしい。すると一尺八寸が言った


「こんな無駄な争いはやめよう、お互いのためにも」

 

すると須永は頷いた何か話していたようにも見えた。これが強者の余裕かとギャラリーは沸き立っていた。しかし二人は内心超ビビていた


 狛江のヤンキー集団『白夜』のリーダー日向千冬はある人物に会いに中野まで来ていた


「ここがあのロンリーウルフ須永の高校か」


「おいどこのもんだお前」


彼名前は花村和一、須永は人と関わらないため実質彼がリーダーである


「狛江の日向…知らないのか?」「いや…知ってるけどなんか見た目がイメージとちがくて」


「はぁ?まいっかそれより須永に会わせろ」


「えっ!お前死にに行くのか」


「別に戦う訳じゃない、仲間にするんだ」


「気を付けろよ…」



 教室で一人で寝ている人物こいつが須永


「おーいすーなーがー起きてる~?」


「うわ!ビックリした…って誰!?」


「白夜の日向」


「あっあ~聞いてことはあります」


(こんな見た目なんだ160cm位か?)


須永は最強のヤンキーだと聞いたがこんなことでビビっていた


「あっあの~なっなんですか?」


「君に用があってちょっとついてきてくれないかな?」

(なんだ?最強のヤンキーと聞いた割にオドオドしてるな?)


「おい!須永!やっと起きたな!」


「おっ大谷くんなっなに?」


「なにじゃねーよこの大谷様の顔に泥塗りやがって!」


すると大谷が須永に向かってストレートを打った


「こんなパンチだから泥塗られんだよ」


須永はその攻撃を一瞬で避け大谷を吹き飛ばした


「じゃあ行こうか」


「おっおう」(やっぱり強い、何でこんなに弱気なんだ?)


須永を仲間にする胸を伝えた


「あっいいですよ」



 日向たちは次なる目的のため電車で新宿へ向かった電車の中で


「ひっ日向さ」


「呼び捨てでいいよ」


「日向はなんで俺を仲間にしようとしたんですか?」


「もしかして須永が自分から離れてるんじゃなくて回りが離れてるのかなって、あとなんか一人だと寂しいと思って」


「あっありがとうでも自分から離れてるというよりはそもそもあまり人と関わろうとしても長続きしないんだよね」

日向は何か気づいたようだ


(あれこいつもしかして…)


「あっあの~日向は趣味とかって~」


「敬語じゃなくていいよ、ん~ゲームかな~」


「なるほど~」


「…」


「…」


「すっ好きなゲームとかって」


「ダン○ロン○かな~」


「そ、そうか…」


「…」


「…」

日向は確信した

(ぜってーコミュ障だ!多分ロンリーウルフって言われてるのも皆が恐れおののくんじゃなくて単純に人付き合いが苦手なだけだ!)

 

 

須永と気まずい時間を過ごしていると

「次は~新宿~新宿~」


電車を降りると


「くそー!」


「待て!逃げるな!」


するとそこには逃げている人がいた


「あっあれ?あの人なんか見たことあるな~」


「あれは…一尺八寸修二!探してたんだよね~!」


「でもなんか逃げてる?」


「そうだ!須永行ってきたら!?」


「おっおけ」


すると須永は無言でヤンキーを殴り飛ばした


「うわー!須永だ逃げろー!」


「うわっ!須永!?あんとき以来だな」


「どっども…」


「隣の人は?」


「え?、うわっ!いつの間に…」


「白夜の日向だ」


「噂には聞いてけど見た目のイメージが全然違うな…」


「ところでなんであの一尺八寸が逃げ回ってるんだ?」


「せっ戦略的撤退だ!」


一尺八寸は大量に冷や汗をかいていた


「完全に追われて逃げているように見えたけど」


一尺八寸はさらに冷や汗をかいていた

(ヤバいどうするもういっちまうか?)

「そうだ!一尺八寸!君も白夜に入らないか?

最高戦力になると思うんだ」


「あーじっ実はな…話しておきたいことがあって一旦公園に行こう」


公園に着くとなんと一尺八寸は土下座をした


「なっなにやってるんですか!?」


「実は俺の伝説の数々は全部嘘だ!」


「はぁぁぁ?!」


「今までのはまたまた出くわしただけなんだよ!横浜最強の高橋を倒したのも横須賀最強の坂下を倒したのも全部別の人で俺じゃないんだ!」


「…でっでもまぁ誘っちゃたし…来る?」

(横浜と戦ってばっかだな…)


「くそ!やっぱ哀れみの目を向けられてる!」


「でももう取り返しの着かないことになってきたし…ヨシッ俺も白夜に入るよ!」


「ありがとう!助かるよ!」(ちょろいな)

 

こうして二人の最強の最弱が白夜に入り二人の人生を大きく変えて行くこととなる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る