第3話 独りの時間と想い

昼休みは独りになりたいとそう思い時々屋上で独り飯を食べる。誰も居ない屋上でパンを食べていると"ガチャ"と扉の開く音が聞こえて音の方を見ると「またお前は屋上で飯を食っているのか。ここは立ち入り禁止だぞ。」とうちの担任が来たので「先生だってここに居るじゃないですか。」と私が言うと担任は「私は良いの先生だから。それより最近は皆の居る教室で食べてたじゃないか。」と煙草に火をつけながら言うので「先生、ここは禁煙ですよ。」と言うと「ここには今お前しか居ないだろ。それに身内だし。」と担任けん私の母が言う。私の母といっても私とこの人は血の繋がりのない言わば赤の他人なのだ。「パン食べ終わったので私は教室に戻りますよ。」と言うと「おい優斗飯はそれで足りているのか?明日も家には戻らないからまたすまないがご飯は頼んだよ。」と今は完全に母親モードに入っているのでそれが他の生徒に見られると困るので「依先生。お家モードに入んないでください。次の授業は依先生の授業ですよ。私は戻りますから先生も早く戻らないと不審に思われますよ。」と言い私は扉を開き階段を下りるのだった。

私は教室に戻り奏の所に行き「次の授業って何だっけ?」と聞くと「次は国語だよ。教科書は用意してあるから」と言って教科書を渡してくれた。「ありがとう奏。私は梶原と少し喋ってくるね。」と言い自分の席に行き「梶原またなんか悩んでるね。もしかして恋の悩み?」と聞くと「はあ、席替えしたい。優斗はそう思わないのか?」と言うので「まあ反対側だもんね席。いやでも青いね。」と言い私は教科書を机に置き席に座った。「優斗は付き合わないの?」と聞かれたので「私は付き合わないよ。それに死を望む人が近くに居ると奏までも不幸になってしまう。不幸なのは私だけで十分だ。それに人を信用できない私は信用されてはいけないんだ。」と言うと「いやなんか深いね。でも優斗は人を信じてると思うけど。」と梶原が言うと授業の鐘がなり先生が入ってきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る