第5話ステータス

「ステータスってなんですか?」


俺は聞きなれない言葉聞いて栞会長に尋ねる。


「ちょっと見ててステータスオープン」


と栞会長が異世界系小説の鉄板の言葉を発する。

驚く事に栞会長の胸元の位置くらいにモニターが現れた。


「うお!これなんですか!」


「これがステータスよ 見てみなさい」


と言われ覗いてみる。


蔵元 栞 年齢 18歳

容姿:95

家事:25

知能:100

体力:70

雄也との恋愛度:10

縛り

雄也と話す時以外笑顔になれない

雄也以外の人を下の名前で呼べない

スキル:文武両道

ミッション

卒業までに雄也と恋人になる


と表示されていた。


「おー凄いですね」


「小鳥遊さん貴方もステータス表示してみて」


と促される。


「はい ステータスオープン」


というと俺の前にもステータスが表示された。


「おおー」


ステータスを確認する。


小鳥遊 愛菜 年齢17歳

容姿:95

家事:90

知能:25

体力:30

雄也との恋愛度:70

縛り

大事な場面でミスをする

スキル:家事万能

ミッション

卒業までに雄也と恋人になる


と表示されている。


「とまあこんな風に色々見る事ができる。

それでだ一応、皆んなステータスを確認したが皆んな最終ミッションは雄也と恋人になることだった。」


「ミッションって何なんですかね?」


「それはまだわからないけどミッションをクリアしたら何か起こることは間違いない。」


「ていうことで愛菜ちゃんがいない間に話し合った結果、雄也と結ばれるのは1人だけだから皆んなで対決しようってことで落ち着いた。」


と桜木さんが最後の言葉だけ締めくくってくれた。


「そろそろ昼休みに終わるから今回は解散にしてまた今度、話し合いましょう」


と言われ各々、生徒会室から出て行く。

てか!やば!俺まだ昼ごはん食べてないだけど!。

俺は急いで教室に戻り時計を確認すると、授業開始まで10分前だ。

急いで弁当を取り出し早弁をする。


「あ!愛菜ちゃんだ!」


「むぐ!!」


と桃が後ろから抱きついてくるが早弁していた為、ご飯を喉に詰まらせる。


「むぐ!むぐ!ごくごくぶはー」


俺は急いでお茶を飲み桃を恨めしそうに睨む。


「あ!ごめん愛菜ちゃん!昼ごはん中って知らなかったんだ!」


と謝ってくる。


「全然 大丈夫」


と言うと桃が邪魔しちゃいけないと思い離れる。

先生が来る一分前に丁度完食してから俺は午後の授業に臨むのだった。


授業中は栞先輩が言っていたミッションの事で頭がいっぱいだった。

もし、雄也と恋人になれたら某アニメみたいに願い事を叶えてくれたりしてくれるのだろうか?。

等ミッション達成後の事についてで頭がいっぱいで午後の授業は全く集中出来なかった。


「愛菜帰ろうぜ」


「うん」


気付いたらもう帰り会も終わり後は帰るだけと言う状況だった。

桃はテニス部に所属しているらしいので俺は雄也と2人で帰宅するのだった。












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