第4話

「あ。」



散らかった床の上にあたしのペアリングを見付けた。



そうだ。今朝早くに蒼甫とあたしは喧嘩をしたんだ。それであたしはペアリングを床に投げ付けて……



「喧嘩の事怒ってんの?」



あたしは蒼甫の隣に腰を下ろして、無表情な横顔を見つめる。



なんだか青ざめているようにも見える見慣れた横顔。

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