第4話
だけど、桜が舞う新学期は憂鬱なだけだし、受験勉強なんてしたくない。高校になんて行ってもきっとつまらないだけ。
だけど就職する度胸なんてないし、わたしは同級生たちの流れに押し流されるように嫌いな勉強をする。
結局わたしに強い意志なんてない。小さな意志表示だって、人の100倍勇気がいる。
大嫌いな自分の性格。
大嫌いなセーラー服。
赤いタイ。
パンクした自転車。
自分を表現出来ない。
辛い。悔しい。苛つく。
行き場のないジレンマは―――まるで生き地獄だった。
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