Monde Safreyna Online

@cider_man

序章

第1話 キャラクタークリエイト


「はぁ、これで中学校生活も終わりか…。」


 ぼそっと、そう溢すと、すぐに気を取り直して。


「まぁ、親友たちとは同じところに行けたんだし。だいじょうぶ、だいじょうぶ。……というかやば!もう宅配が来てる時間じゃん。急がなきゃ」


 そう、今日の午後Monde Safreyna Onlineの正式サービスが始まるのだ。それがベータの頃から中々に好評で、高校が始まるまでの間に存分に楽しもうとしているのである。

 家に帰ってすぐにポストを確認し、茶色い袋に包まれたものを確認すると、すぐに家に入り、自分の部屋がある2階へ駆け込んで行った。

 そしてすぐに袋を開け、パッケージが自分が欲っしていた《Monde Safreyna Online》であることを確認すると、そこに書いてあるコードを公式ホームページにあるユーザー登録画面に入力する。

「はぁ、なんでわざわざゲームソフトに付属しているコードを入力しなきゃ、ユーザー登録できないのよ。……えっと、名前は霧雨香澄きりさめかすみで———」


「———っとこれでok押して、次に心理テストをしてください?は?何のために?おっ、書いてある。えっと……、『結果に応じて固有種族が一つ追加されます。注意、この心理テストについての内容をネットなどには出さないでください』か、まぁ、こうすれば最強クラスの固有種族が手に入るぞ。とかネットにばら撒かれたらこのゲームのキャッチコピーである《たった一つだけの可能性を》が潰れちゃうもんな。まぁ、流石に止められないんだろうけど。まぁ、いいや。とりあえずこのテスト先に進めるかえ〜っと?———」


——時は過ぎ去り23時57分ごろ。


「そろそろ時間か、よ〜し!そろそろログインするか〜」


 そんなことを呟きながら、部屋の隅に横たわっている筒状のものに向かっていき、半透明の扉を開け、中に入る。そして、中にある電源ボタンを入れると、一瞬の浮遊感覚の後ゲーム選択画面が出て来たので、《Monde Safreyna Online》—巷では、《MSO》と呼ばれているが—を開く。


「今は59分か…後1分で《MSO》が始まるのか…いいタイミングで入れたね!」


 そのまま待っていると、24時になりログインができるようになった。すぐにログインすると、風景が白い花が咲き誇った場所に変わる。そして、目の前には、背中に6枚の羽が生えている女神?が立っている。


『《Monde Safreyna Online》の世界へようこそ。まず最初に種族を決めてください』


 《MSO》には、基本種族が6つありそれぞれ……


《人族》

全体的にバランスの良い


《ドワーフ族》

体が小さく、DEX・STRが高いがAGIが低い。


《獣人族》

STR・AGIがかなり高いがそれ以外が低い


《エルフ族》

MP・INTがかなり高いがそれ以外が低い


《巨人族》

体が大きくHP・STR・VIT・RESが高くそれ以外が低い


《機械族》

DEXがかなり高いがMP・INTが低い


……というようになっているが、もう一つ1人ごとに固有種族が1つ追加される。私の場合は……


龍人族ドラゴニュート

STR•AGI・DEXがかなり高く、固有スキル『龍魔法』を持っているがそれ以外がかなり低く、龍属性を持っている。


「見事なまでに、攻撃特化だな…龍属性持ちなのはまぁ龍特攻装備でダメージ喰らいやすくなるよという感じかな?」


「心理テストを元にして選ばれただけあってやっぱり自分の戦闘スタイルに合っているな。よし、これにしよう!」


 『龍人族ですね。次に名前、ステータス、を設定してください』


 目の前にステータス画面が出てくる。


「名前はいつも通り『レイ』にして、じゃあステータスの設定するか、SPステータスポイントは100あるのか、基本的に回避盾みたいな動きをするからVITバイタリティーRESレジストはいらないな、そもそも魔法を使う予定がほとんどないからINTイントはいらないな、DEXデックスSTRストレングスは元から上がってるから必要なし、うん、やっぱりAGIアジに全振りしよう。……と言いたいところなんだが、ベータ版をプレイした人によると、このゲーム単純にAGIアジイコール速さじゃなくてあくまで、動作の速度が上がるのがAGIアジで歩幅を大きくする効果もあるSTRストレングスと併用してあげたほうが足が速くなるんだよなそれで、その最もいい比率はSTRストレングスAGIアジ で1:4だったか?…で確か種族説明にある、かなり高いはステータス値がプラス10されたはずだからそれも合わせて計算すると……STRストレングスに14。AGIアジに86を振ればいいかな」


『最後に武器とスキルを5つ選択してください』


「武器は至近距離戦闘の方が好きだから取り回しのいい短剣にするから、武器スキルは《初級短剣術》でいいかな。それでスキルはできるだけ早く動きたいから《AGI強化》と《疾走》を取って、……あと、躱しきれない時があるかもだから《初級結界魔法》も取って、魔法を取ったから《初級魔法技能》を取るか」


『確認しました。レイ様それでは最後に容姿の設定を行ってください』


「身長とか弄りすぎると動いた時違和感が強くなるから体の形はいじらないようにするか。流石に、身バレ怖いし、髪色とか変えるか。髪色はちょっと暗めの青色に設定して……んん〜。物足りないから、うっすらと下側にメッシュを暗めの灰色にするか…。後髪型は、触覚をつけて、後ろ髪は肩につくぐらいの長さにして、最後に伸ばした髪を白のゴムで止めて髪型は完成!最後に目の色は、綺麗な緑色にしてよし!これでokだな」


『確認しました。それでは最後に一言だけ…あなたはこの世界で、世界の果てを目指すのも、新たな生活を楽しむのも、強敵に挑むのも、1から自給自足で生活するのも全てが自由です。どうか、この世界の隅々まで楽しんでいってください』


 目の前が光に包まれ、思わず目を閉じてしまう、体の感覚がなくなっていき、体の感覚を取り戻じ目を開けた。




————————

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