統合失調症になってから文字だけの本を読むことが出来ませんでしたが、不意に今日は読めるようになりました。

──『本を読んでも何も覚えていないことは分かっていながら』──

☆☆☆


 2024年11月16日(土)。21時58分。


 こんにちは。井上和音です。


 本が読めるようになりました。


 驚きましたね。「本を読んだところでお金が増えるわけでもないし、より良い時間の使い方って一体何。そもそも文字だけの本を読むのは疲れるし」とか思ってごろ寝へと行っていた、今までの自分とはかなり異なる週末の時間の使い方でした。


 Kindleだけ読んでいるのですが、悲痛伝は進捗70%。ローマ人の物語1は進捗17%。伊藤真の憲法入門は進捗23%。全てシリーズものなので、全体からすると1%くらいの進捗しか産めていないようですが、これでも日が昇っている間はじっくり線を引きながら読むことが出来ました。


 西尾維新先生の本が読めたのは大きい。何が起きたのか自分でも分かりませんが、確かキドナプキディングとかは全く読めなかった記憶があります。目で追っていっても何が書いてあるのかさっぱり分からず、あ、読み終わった、となった時も何が何だか分かっていない状態でした。


 ローマ人の物語1も、以前に読んでいたようでラインマーカーは引かれていますが、他の読者の方がラインマーカーを引いたところにただラインマーカーが引いてあって、要は文字だけの本は全く読めていない状態でした。


 読んで何になるのという状態。それが、時間の無駄遣いなのかもしれないけれど、贅沢にゆっくりと読むことが出来るようになりました。


 昨日の言い方をすると、文字を読むことに夢中になれました。どうでもいいやという感じですかね。まあ、覚えていようと覚えてなかろうと、どうでもいいや。ただ文字を追っていく作業が何となく楽しい。頭のいい時間の使い方では無いけれど、Kindleにぼーっとラインを引いていく。それを続けていく。


 その集中力も持続していて驚きました。日曜は外食に行ったり家事をやったりしないといけないので、一週間の中で一番時間が取れるのは土曜日なのですが、ここまで日中に読書に集中できたのは統合失調症になって以来、そうそう無いのではないのでしょうか。


 山のようにあるKindleが遂に日の目を見る時が来たようです。ところで、私は日本人なので、ローマ人の物語シリーズで古代ローマの深い歴史を知るのもいいし、講談社学術文庫の中国の歴史シリーズで、古代から現代までの中華の歴史を深く知るのもまたいいのですが、肝心の我が国の歴史、日本史については大学入試レベルの書籍しか持っていません。戎光祥がKindleを出してくれればそれで話はおしまいなのですが。


 山川は各国史もいいけれどは日本史の本も出してくれ。


 今日はグッドスリープデイなので早めに寝ます。こういう人生でいいんでしょうね。多分。公安警察とかになるよりも多分幸せよこの人生は。少し本を読んでからまた寝ます。意外なことに人生これからなのかもしれませんね。30歳から始める人生入門。始まるよ!

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