第6話

春side


運命の出会いをしたんだ。その子のことが気になるんだ。


今日も来てくれてる。あの笑顔に癒される。


手を振ってみたけど、気づいてくれるかな?自分なりにアピールするしかない。


ライブもアンコールか。次は、いつ会えるかな?こうなったら、一歩踏み出すしかない。


「黒っち、ちょっと出てくる。すぐ戻るから」


「おい、春。どこに行くんだよ」


とりあえず、マネージャーの黒っちに伝えたし、追いかけるしかない。


どこにいるんだろう。帰っちゃったかな。いないな。帰っちゃったか。


「次は、陽菜からね~」


「いいよ」


ん?


「りす」


「すいか」


「かえる」


あ~、よかった。いた。


近づく度に緊張する。


「ママ、後ろ・・・」

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