三女のラリアット

 さて、ネコたちを擬人化させたまでは良かったものの…


「…うむむ〜ん…な、なんだか寝苦しいが…」

 

 それもそのはず。ふと目覚めてみれば『娘』たちの腕だの脚だのが、ワイの胸やら腹やらに乗っかってるんだからな。


 まあ、『縦』でいても部屋いっぱいなところを、皆で『横』になってる訳だし…これもやむを得ないことだけどな。

 

 おまけに、私を除いて漏れなく、すっぽんぽん…って、そうだ。擬人化させただけで満足しちゃって、服着せるのすっかり忘れてた。


 よって、とりあえず娘たち全員に、パジャマ代わり(?)のブルマ体操服を着せて…っと。はい、仕切り直し。


「…って、どこに顔乗せとるか、ミコっ」


 うん、遅ればせ気がつけば、末っ子・・・のミコが、ワイの股間に頬寄せて寝とるんだわ、これが。


 でも、その寝顔のカワイイことと言ったら…日頃、このミコは気まぐれワガママながら、一番ワイに懐いてることもあって、なおさらカワイ…


 …ぐほッ!


「…か…き…く…け…こ…らッ…リ、リンっ…」


 そ、そう…ま、真横で寝てる三女・・のリンの、寝ぼけ『ラリアット』が…突如として、こ…このワイの喉元にッ…


 がくっ…(死んでないぞ)

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