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選択肢:エンジニアに聞く


 船長あなたは管制室を出てエンジニアにこの停電の原因を聞きに行くことにした。廊下を歩き、エンジニアルームにたどり着く。非常電源のため、自動ドアは機能しない。


 船長あなたは廊下からエンジニアルームに声を掛けた。重そうにドアがスライドした。


「入れよ」


 エンジニアの表情は険しい。


「俺も電気配線を確認してはいたが、停電するほどいじっちゃいねぇ。宇宙デブリにでも擦ったんじゃないか?」


 エンジニアは頭を掻きながら天井──おそらく電気配線があるあたり──を睨んで言った。


「とにかく、近くの宇宙船ドッグに寄港してメンテナンスをさせろ。わかったな?」


 有無を言わせぬエンジニアの気迫。船長あなたはエンジニアの提案を承諾した。


END 6 渡航頓挫

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