思いつく限り

コラベル

第1話

彼女はいつも言っていました。

「それは私のせいではないですよ」

いつも飛び跳ねている癖っ毛が、今日もつんとした彼女を引き立たせていました。

口の端で表情を作り私をつっぱねたので、私は不機嫌になりました。ムキになるところが子供っぽく腹が立ちました。

面倒なのですが、話の決着がつく最後まで相手をすることにしました。

性格なら私も曲っている自信がありました。

「何も喧嘩したいわけじゃない」

そう言って今度は私が表情を作り、彼女を安心させる為口角だけで笑ってみせました。しかし口元だけでは彼女の意見は変わらないとすぐ気付き、すぐ元の顔に戻しました。

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思いつく限り コラベル @coraberu

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