第6話

「そういやさ、透子チャンの好きな男のタイプってなんだっけ〜」


「星には言わない」


「な〜んでそうかわいくないの〜かわいいのに」


「意味わからん」




調理を終えそれを完食し、さらに後片付けまで終わった後。プリントを配られ、レポートを書いてる時間。


口を突き出して鼻と挟むようにそこにシャーペンを乗っけた、間抜けな面した星が話しかけてきた。




顔を向けたと同時に視界に入ったプリントにはもうすでに全部埋められてる。


いつもこの調子なのに、なんだかんだで成績良いのがまた腹立つ。



中間テスト、何気クラス2位だったし。








「透子と蜜誘ってきて、って言われてるから顔出してよ」


「……どこの、誰に」


「んー、ワル友?」


「こわ、無理」


「じょ〜うだん、地元の友達」





ジト目で見るも、この男の考えてることなんて私にはわからない。



星の地元の友達とか、似たようなのがゴロゴロいそうだけど。

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