怪しい切り口
「私は、貴方が好きなんです」
男は、語尾が跳ね上がるように言った。
「でも、貴方は私を拒絶しましたね。悲しかったです。どうして、私は貴方の事がこんなにも好きなのにって」
「だから、こうするしか方法がないんです」
男は……またたびを取り出した。
最近引き取った猫を、懐かせるために。
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