一瞬で、散る

愛しい人を呼び出したマンションの屋上で、私はこれから飛び降りる。柵の向こう側に立ち、貴方を見て一世一代の告白をするんだ。

「貴方に片想いしてたの。でも、貴方はあいつに夢中だったのが嫌で」


「そう、さよなら」

俺は、友人の背を押した。恋人を精神崩壊させた奴の顔なんて、見たくないから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る