一瞬で、散る
愛しい人を呼び出したマンションの屋上で、私はこれから飛び降りる。柵の向こう側に立ち、貴方を見て一世一代の告白をするんだ。
「貴方に片想いしてたの。でも、貴方はあいつに夢中だったのが嫌で」
「そう、さよなら」
俺は、友人の背を押した。恋人を精神崩壊させた奴の顔なんて、見たくないから。
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