たのしい、怪談

夜の学校に忍び込んだ。人ならざる気配を常に感じ、ひんやりした空気が心地良い。手始めに、私はトイレの扉の前に立って、ノックした。

「花子さん、遊びましょ」


「幽霊になったばかりの私と、ずっと遊びましょ」

扉が、細く開く。暗がりから、少女の姿が浮かび上がった。


あ、笑ってる。嬉しい。

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