虚星を撃つ

無患子茘枝

虚星を撃つ ―前篇―

 六月も終盤に差し掛かった薄暗い部屋の中、震える身体をタオルケットで包む。

 カーテンと窓ガラスを貫通するセミの鳴き声、ごうごうとうるさいエアコンの息遣い、律儀に時を刻み続ける時計の音――聴き続けていると頭がおかしくなりそうだったけれど、だからといって静寂が連れてくる孤独に耐えられる気はしなくて。

 まるで何かに見つかるのを恐れるように、ずっとひとりぼっちで震えていた。

 ふと枕元に置いたスマホがポコンと鳴いて、画面にお母さんからのメッセージを映し出す。学校には風邪を引いたと連絡しておきました、と――いつも通りろくな温度を感じない文面が、これほどまでにありがたいと思ったことはない。高校生になろうと病欠は立派な免罪符だ。特に親から告げられたのならば、学校はそれ以上何も言ってこない。

 嘘でも理由ができたことに安堵し、少しだけタオルケットを弛めた。


 私――七緒詩ななおうたがどうして学校をサボるに至ったのか、結論から言えばただの我儘だ。

 確かに昨日までは、質の悪い熱病にも似たモノに冒されていたことは否定しないけれど、実際のところは『学校に行きたくない』という幼稚で勝手な我儘に過ぎない。

 いや、ただ『学校に行きたくない』では正しくない。込められた作者の気持ちを代弁できていない――これが現国のテストなら、きっと百点はもらえない。

 つまり正しくは『相星輝と顔を合わせたくない』から。

 顔を見られたくないから。私を見てほしくないから。


 とにかく輝と会いたくないから――これなら、百点。


 相星輝あいほしひかりという女の子は、とにかく変わった女の子だった。


 私が通う私立星黎せいれい女学院は、小中高とエスカレーター式に進学するカトリック系ミッションスクールで、高校生になって外部から編入してくる生徒は基本的に少ない。できないこともないけれど意味がないというか、たいして特色があるわけでもないのに編入してくる理由がわからないというか。ここは名前と佇まいだけは上品なものの、その内情は九年という歳月で嫌な感じに熟成された空気が蔓延する、どこか陰湿かつ陰惨で箱庭じみた魔窟である。皆が揃いも揃って幼い内から、水面下で繰り広げられる名家の派閥争いに精を出すものだから、神の御前に出しても恥ずかしくないほど心の澄み切った娘なんて全体の一割にも満たない。そのうえ一割未満の彼女達もまた、一部の悪い上級生に蝶よ花よと可愛がられお気に入りのお人形にされるか、サタンみたいに狡猾な同級生に誑かされてどこまでも堕ちていくか――決まってそんな二択の末路を辿ることとなる。

 陰謀と策略が愛憎を撒き散らしながら渦巻く薄汚いエデン。

 お淑やかさで見栄え良くラッピングされたソドムとゴモラ。

 つまりは聖なる花園を装った地獄が、この私立星黎女学院の真実である。

 だからわざわざ編入してくるなんて、凄まじい物好きだと思われても仕方がない。


「やってみたかったんだよね、あの手ぇ合わせて唱えるやつ」


 ほら、アーメン――編入の理由を訊くと、ひかりは嫌な顔一つせずにそう答えた。

 話すようになったきっかけはあまり覚えていない。礼拝の時間に隣に座っていたとか、英語の授業のグループワークで組まされたとか。そんな些細なものだった気がするし、正直気にするほどのことでもない――どうでもいいとまでは言わないけれど、どうであってもよくはなる。初めて星を見た瞬間なんて、おそらく誰も覚えていないのと同じで。

 そんな外部編入生である彼女の、小中から通う生徒の鍛え上げられた陰湿さに対してどこまでも鈍感な――あるいはわざわざ反応してやるまでもないといった豪胆な性分は、たちまちこの学校の面倒なしきたりに疲れ果てていた私を虜にした。

 性格もさながら、なにより見た目がとても良い。クラスでも五本の指に入る小柄な体躯。ペタペタと擬音が付随する小さな足。くりくり動くアーモンド形の瞳。子供っぽいウサギの髪飾りが揺れる、綿菓子を丁寧に解したようなふわふわの髪の毛。その隙間から時折覗く、耳朶にこっそり開けたピアス穴――注意されたってもう塞げないもんね、と。尖った八重歯を見せながら笑う輝は、淑女量産工場に慣れ切った私の眼を容赦なく眩ませた。


「んー、なんか勘違いされてるみたいだけど、本当に何も気にしてないわけじゃないよ? なんか悪口言われてるんだろうなーってことくらいさすがにわかるし、そしたら私だって多少は嫌な気持ちになる。でも一晩寝たらほとんど忘れちゃうんだよね」

「そう、なんだ。すごいね、相星さんは……本当にすごい」

「え、ほんと? うひゃひゃ、そう言われるのは悪い気しないかも――あ、でも『相星』って呼ばれるの嫌いなんだよね。というか『相星』って名字が嫌い。出席番号だいたい最初でさ、発表とか真っ先にやらされんの。こんなの罰ゲームだし嫌がらせだよねー。だから輝でいいよ。私もうたって呼ぶからさ」

 

 彩のある生活とはこういうものかと理解した。

 私が一の言葉を紡げば、輝は十の言葉で返してくれる。

 なにもかもが新鮮だった。なにもかもが鮮烈だった。

 その名の通り、星のように輝き――星のように尖っている女の子。

 彼女がくれる、今までの十数年を一瞬で塗り替えられる衝撃と快感。

 それから間もなく放課後の買い食いやら、ゲームセンターへの寄り道やら、してはいけませんと教えられてきた私のあらゆる“悪徳”の初めては、全て隣にいる輝に捧げられることとなった――乾いたスポンジにシャワーを浴びせるが如く、私は輝を余すとこなく吸収し、代わりに杓子定規の常識や良識を吐き出していった。これまで後生大事に抱えていたモノ。理由もなく抱えていたモノ。零さないよう必死に抱えさせられていたモノ。それらがどれほど下らない代物だったのかさえ、彼女と出会わなければ卒業するまで理解できなかっただろう。

 はたして楽園育ちの子羊は、こうもあっさり道を踏み外すのである。

 蛇に取り憑いた悪魔ではなく、突如やってきた輝かしい天使によって。


「お、髪型変えたんだ。いいねー。うん、すごくいい。文明開化って感じ。やっぱうなじは魅せ方よ。せっかくきれいな肌してんだから、セールスポイントにしていこうぜ」

「もう、言いすぎだよ……ね、輝? 本当に、変じゃない?」

「なにそれ、信用無いみたいで心外だなー。心配しなくても似合ってるってば。どこに出しても恥ずかしくない。可愛いよ、詩(うた)――それとも、私の言葉じゃ不安?」

 

 リップグロスを塗るようになったのも、ほとんど弄ってこなかった髪形を変えたのも、触れることすらなかった種類の音楽を聴くようになったのも、全部――全部輝の傍にいるため。どうすれば輝は「可愛い」って言ってくれるかな、とか。同じものを好きになれば輝は喜んでくれるかな、とか。夏休みに入ったら耳に穴を開けようと計画していたのも、そしたら輝がお揃いのピアスを誕生日にプレゼントしてあげると言っていたからだ。

 あれをするにも、これをするにも輝は、輝なら、輝だったら――いつの間にか私の旗振りは、脳内に住み着いた輝が一人で担当していた。趣味趣向を誰かに支配されるのは案外心地が良くて、我ながらちょっとビックリしたものだ。


「付き合い方はよく考えなさい、特に恥ずかしい娘(こ)とは」

 昔から氷みたいに冷めているお母さんは、娘の変化に当然いい顔をしなかった。

 ファッション雑誌を買うためにお小遣いを渡しているわけじゃないとか、社会に出れば自ずと覚えるようなことを今やるなとか、もっと教養と常識を持ち合わせた人と付き合いなさいとか。影日向で地蔵をやっていた時は何も言ってこなかったくせに、輝と仲良くなり始めてから耳障りな小言が増えて、同じくらい軽い口論になることも増えた。

「恥ずかしいってなに。恥ずかしくなんかないよ。輝はすごいんだから」

「すごいなんて言えば聞こえはいいけれど、要するにただ周りに合わせることができないだけじゃない。それを世間一般では恥ずかしいって言うの。己が今いる場所のルールに、しっかり従って生きていける人間が、結局は一番立派な人間よ」

「自分すら持たずに生きてる人の方が、よっぽど恥ずかしいと思うけど」

「なら一番恥ずかしいのはあなたね。すごい娘の近くにいて、ひたすらその真似をしているだけで。言葉をかけてもらえることに、近くにいるのを許されていることに価値を見出して、自分のステータスだと勘違いしている。恥ずかしくて、哀れだわ」

「……私が恥ずかしくて哀れでも、輝は違う。いつも眩しくて、私とは全然違う。憧れるのってそんなに悪いこと? 何も持ってない人間は、星すら見上げちゃいけないって言うの? そんな風に育てたのはお母さんなのに?」

「十数年何もしてこなかったのはあなたの意志でしょう。それで、ようやく始めたと思ったら人の真似事――それも盲目的で、独り善がりな猿真似。誰かに憧れるな、とは言わないわ。自分と全く違う人間が尊く思えるのは、人としてひどく正しい感情よ。だけどあなたはそれだけ。違う人間だと思い込んで線引きしているだけ。その娘が本当はどんな人間かなんて知ろうともしないまま、理解しようともしないまま信仰しているだけ――可哀想ね、その娘。ただ眩しいだけの人間なんて、存在するはずもないのに」

 眩しさ以外の価値を誰にも求められていないのね――その日以来、お母さんとはまともに口を聞いていない。お母さんはいつもこうだ。ずっと昔からこうだ。今はお父さんが間に入ってくれているけれど、双方とも譲る気はゼロなので、関係回復の兆しは一向に見えなかった。


 ――悪を行う者は神を見たことがない人だと、いつか聞いたことがある。

 姿なき存在に祈りを捧げ続けた九年間を以てしても、終ぞ私の中で信仰は芽生えなかった――馬小屋で生まれた救世主の、やたら分厚くて重いファンタジー小説。膨大な頁を捲ったところで、日付以外の何をも変えてはくれなかった。私を変えてくれたのは、結局のところ輝だけ。この目ではっきりと捉えられる、神秘を持たない明星だけ。彼女と出会ってから、おおよそ善行らしい善行を為した覚えはない。だけど空虚に生きてきたこれまでより、悪行にまみれた今の方が、よっぽど充実していると言える。

 神を見たことはないけれど、星の輝きは知っていると胸を張れる。

 そんなだから私と輝の人間関係は、人と星の距離そのものだった。触れることはできなくても、ただ実在してくれるだけで価値がある。焦がれる理由になる。前に進む原動力になる。星とはそういうものだ――それではダメなのか。届かぬ星に憧れるなんて、誰でもやっていることじゃないか。

 みんながみんな星にはなれない。

 なろうと思って宇宙飛行士にはなれない。

 誰もがそれをなんとなく理解しているから、眩しいモノに価値を見出すのではないのか。少しでもあぁなりたいと取り繕って、滑稽を自覚していながら真似事を始めるのではないのか。それを恥ずかしいだの哀れだのと、たった一言で切り捨てられてしまっては――救われない。憧れるだけしか能がない人間なんて、それだけを救いにして日々を生きている人間なんて、私を含めてこの世にはいくらでもいる。

 声も聞こえない、姿も見えない、そんな神様なんかに救いを求めるより。

 ただ自分に笑いかけてくれる女の子を、自分なりの救いにして何が悪い。

 この先もなんとなく、輝が私の名前を呼んでくれるなら。

 私を導き、引っ張ってくれる、眩しい星でいてくれるなら。

 ずっとそのままで――だから、気付けなかったのだろう。

 預言の日が訪れるまで。審判の日を迎えるまで。

 見ていたモノの正体にすら、至れなかったのだろう。

 

 顔を伏せ続けた日々の中、私が見つけたベツレヘムの星。

 だけど星は空に瞬くものだ。天になければ、それは星ではない。

 見上げようともしなかった人間が、簡単に見つけられるものではない。

 

 頭を垂れたまま見られる世界に、天も星も存在しない。

 あぁ、そうだ――輝はずっと、同じ世界に生きていた。


 静寂と仄暗さに満ちた室内で、起動したスマホの灯が顔を照らす。

 メッセージアプリを開いて、呼び出したのは輝とのトーク画面。

 一つの画面に収まる回顧録。朝のスタンプ交換から始まって、私の『今どこにいる?』の三十秒後に『二号館トイレ』と簡潔な文章。今朝はスタンプを送らなかった。送らなかったし、送ってこなかった。昨日の夕方、一緒に帰るために待ち合わせたあの時間から、私たちの関係は息をしていなかった――いや、それも違う。正しくない。何もせずに人間関係が息を引き取ることは滅多にない。目を逸らすような言い方は、誠実じゃない。


 ――息の根を止めたのは間違いなく私だ。

 ――私がこの手で、二人の関係を殺したんだ。

 

 瞬間、私の喉から「ひぃぅっ」と絞められる雌鶏のような声が漏れ出た。

 微かに抱いていた安堵ごとタオルケットを放り投げて、ガタガタと震え始める。

 思い出したくない、思い出したくない、思い出したくない――一歩踏み出すごとに揺れる、ふわふわと溶けてなくなりそうな毛先も。網膜を焦がすほど紅い夕焼けも、遠くで聴こえる断末魔のような豆腐屋のラッパも。逸ったばかりに何も遺せぬまま、道端で転がることになったセミの死骸も。

 終末の風景の中で初めて見る――困惑と怯えが入り混じった、輝の眼も。

「わぁっ、わぁぁぁ」

 情けない鳴き声が部屋の中で虚しく反響する。胃袋が引っ繰り返りそうになって、食道と気管が互いの役割を入れ替えたみたいに息ができなくなって、トドメに冷たい汗が全身からブワッと噴き出した。情けなかった。無様だった。今すぐこの世界から失せてしまいたかった。いなくなって終わりにしたかった。つまらない感情ごと誰かが私を吹き消してくれないか、ベッドの上のぬいぐるみを引き裂かんばかりに抱き締めながら願い続けた。


 昨日の放課後、帰り道で私は輝に愛の告白をした。

 視界の少し低いところを歩く、彼女の横顔がとても儚くて。

 目を離したら最後、どこかに行ってしまいそうな気がして。

 その瞬間、あまりにも容易く口から滑り落ちた言葉を。

 どこまでも醜く自分勝手な感情を、そのまま輝にぶつけた。


 込み上げる吐き気を必死に堪えながら、震える指先でメッセージを打とうとする。

 ごめんね、冗談だよ、本気にしないで――だから私のこと、嫌いにならないで。

 脳内から次々に溢れ出る言い訳の言葉は、しかし画面上では意味の解らない怪文書にしかならない。指先が全く言うことを聞いてくれなくて、そのうち私はスマホをベッドに叩きつけた――どのみち通るわけがない。私の嘘なんて輝はすぐに見破る。本気にするな、で鵜呑みにしてくれるほど馬鹿じゃない。だから今こんなに泣いているというのに。

 ――どんなことも怖くなかった。買い食いも、寄り道も、ピアス穴を開けることだって。輝が一緒にいてくれるから、やったことのないどんな“悪徳”も怖くなかった。怖くなかったし、終わってみれば「大したことなかったね」と笑っていられた。

 なのに、今はすごく怖い。輝が私の傍を離れてしまうことが。

 二度と笑いかけてくれないことが。このまま元に戻らない関係が。

 同じ人間として向き合った瞬間、いとも容易く訪れた崩壊の先が。

 自分で踏み越えた一線の先が――こんなにも怖くて、たまらない。

「輝……輝……!」

 寒い。冷たい。痛い。氷の爪で引っ掻かれているみたいだ――譫言のように呟いた名前は、もうこれまでのように温もりをもたらしてはくれないのだと思うと、何より自分自身がそう思ってしまっていることを自覚すると、悲しくてまた涙が溢れ出した。


 どれだけそうしていただろう。やがて泣くことにも疲れた私は、馬鹿馬鹿しくもこの期に及んでまだ何かを期待しながら、打ち捨てられていたスマホを拾い上げる。

 起動と同時に表示された時刻は十一時。新着メッセージは、ゼロ。

 乾いた笑い声と共にベッドに倒れ込み、閉じた瞼の裏で想い描いた顔は――あぁ、それでもまだ、あの娘を好きでいたいのか。思わず自嘲する。衝動的に想いを伝えて、堪え性なさに後悔して。こんな心のドン底にいたって探してしまう、たった一つの光。

 幻想は砕けた。眩しさは息を潜めた。温もりは消えてなくなった――それでも。

 

 たとえ輝が、ベツレヘムの星ではなかったとしても。

 追い求めた先に、何も見つけられなかったとしても。

 導きの星には程遠い、ただの虚光であったとしても。


「――それでも、好きでいたいって思ったんだ」

 

 なんて――ぼやいた言葉に、もはや意味はないのかもしれないけれど。

 今頃、輝は何をしているのだろう。これから何を考えるのだろう。

 授業を受けながら、昼食を食べながら、礼拝堂の掃除をしながら。

 昨日と同じ帰り道を、小さな足でペタペタ踏みしめながら、七緒詩にどんな想いを馳せるのだろうか。どんな感情を抱くのだろうか――あまり想像したくなかった。


 ゆっくりと迫る眠気に、霞み始めた脳がぼんやり思い出す。

 嫌なことは一晩寝たら忘れる、といつか輝は言っていた。

 いつか私も忘れられてしまうのだろうか。今まで彼女に忘れ去られた、有象無象の陰口や皮肉のように。星が何にも陰らないことを証明し、細く千切れては消えていく薄雲のように――どこかの愚者が無責任に謳った、輝く者であり続けるために。

 あるいはとっくに、輝の夜空から私がいなくなっていたとしても。

 彼女がそれを幸福と思うのなら、それでいいのかもしれない。


 輝が泣かずに、傷つかずに終われるのなら――きっと、私も。

 そこまで考えたところで、意識はそっと静かに暗幕を下ろした。



【続く】


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