第一章-7(終)「世界は鬱くしい」

 世界は鬱くしい。


 美しいのでは無く、昔から皆、それぞれのメンタルや多様性を持っている。美化することによって生まれる性差や格差、容姿や性格など、ありとあらゆるものを加工する事によって皆に評価され成り立っているのが現代社会である。

 日本人は優しいと言う外国人は、たまたまその人が優しく接してくれただけであって、日本の本性を知らない。その外国人も、そこに住んでいても同じである。人間には、生きている人の人口分だけ性格や考えがある。真実は一つでは無く、正義も一つでは無い。皆、全員が「自分は正しい」と思って、言動や行動をする。犯罪者だってそう。自分のやっている事が正しいと思って犯罪を犯す。なので、犯罪は悪い事だと頭の中でわかっていても、自分の考えを貫き通した結果、いつの間にか犯罪者になっていたりもする。生きている人間は「悪人」では無く「善人」だ。お世辞なども「良かれ」と思って、他人の為だと思ってしてしまう事だ。だからその境界線には、「うざい」が生まれて、いくら話をしたとしても一生分かり合えない。それが悪化すると戦争になる。戦争は、"規模の大きい国民や一般市民を巻き込んだ喧嘩"である。言ってしまえば、残念な事に、戦争は無くそうと思えば思うほど起きやすいのでは無いかと思う。罪の無い人達が犠牲になるのは、喧嘩を止めに入ろうとした結果、巻き込まれて大怪我をするのと同じだ。私達は、裕福な政治家達の喧嘩の仲裁をする役目なのかも知れない。だから、次期総理大臣を選ばなければいけないし、衆議院選挙にも投票をしなければいけない。国を変えるには、やはり投票しかできないのだ。



四面楚歌。反面教師。

この二つの四字熟語が似合う時代になった。



〈第一章-終-〉

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