第11話・一晩明けて
「ん……」
ボクは大人用のベッドで目を覚ました。
窓から、朝の光が差し込んでくる。
そっか……
あの後、ボクの事を心配した
お姉ちゃんたちが、大人用のベッドを2つ
くっつけて―――
それでみんな一緒に寝てくれたんだっけ。
寝るだけじゃなかったけど……
あんな事やこんな事を、疲れ果てるまで
しちゃったんだっけ。
思い出すだけで顔が赤くなっちゃう。
うぅ、トイレ行きたくなっちゃった。
お姉ちゃんたちを起こさないように、
ベッドから下りないと。
ボクはスリッパを履くと、そのまま静かに
廊下へと向かった。
「おうぅ……
ちょっと
ローティーン
ワンレンロングの金髪の、
女性は、上半身を起こしながら話す。
「いやホントッス。
何あの無限の体力、そして回復力は」
続いて、ブラウンのツインテールをした
童顔の小柄の女性がつぶやく。
「持続力とか
比べれば……であるが。
あの可愛い声で甘えられながら
求められたら―――
こっちもあっという間だったのである」
次いで、ロングストレートの茶髪をした
女性がうつ伏せで腕立て伏せのように、
上半身を持ち上げる。
「ずっとわたくしのおっぱいから、
離れませんでしたからね~。
赤ちゃんみたいで、それでいて激しく
頑張る姿がギャップ萌えでしたわ~!」
最後に長身の、長いシルバーヘアーを持つ
巨乳の女性がその時の事を、思い出しながら
語る。
「考えてみれば私ら……
前世の病弱だったみっちゃんしか
知らなかったッスからねえ」
「思い出したのである、ウチの前世の
息子どもを。
体力お化けだったのであるよ確かに」
加奈と理奈がしみじみと記憶を元に話し、
「1人1日1回―――
最悪日替わりで交代って計算してたけど、
余裕で3・4回は出来そうだねぇ」
「これから育てるのが楽しみですわ~♪」
パタパタとスリッパの足音が近付いて来て、
「あ、お姉ちゃんたち起きた?
じゃあ朝食に行きましょう!」
少年の声に、みんなが支度を始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます