第5話・病院作成!!


「で……出ましたー!!」


ボクが思わず大声を上げると、

お姉ちゃんたちが驚いた顔で注目する。


「もしかして、ステータス画面とかが

 出て来たの!?」


「おお! そりゃスゲーッス!

 で、どんなスキルが?」


あおいお姉ちゃんと加奈お姉ちゃんが

聞き返して来て、


「え、えっと……

 『記憶』『再現』……?


 何だろう、これ」


ステータス画面のスキル項目に書いてある

ものを、ボクは棒読みで読み上げる。


「『記憶』と『再現』か。

 何か支援系っぽいスキルであるな」


「やってみたらどうです~?」


理奈お姉ちゃんと詩音お姉ちゃんの

言葉の後に、ボクは考える。


『記憶』『再現』―――

ボクの記憶にあるものを再現出来るって事?


それは前世の記憶も?

それなら……!


ダメ元でボクは、一番再現したいものを

頭に思い浮かべる。


お姉ちゃんたちと一緒にいた、あの場所―――


すると洞窟内が突然真っ暗になり、


「!? 敵か!?」


「誰か侵入したッスか!?」


みんなで洞窟入り口へ駆け出し、

僕もついていく。


するとそこには……


「えっ―――


 ま、まさかこの建物って」


聖赤山せいせきざん病院ですわ~!!」


みんなが見上げる先……

そこには巨大な建物、そしてボクが前世の

大半を過ごした施設があった。




「ホントだ、これ―――

 っと!?」


自動ドアが開き、葵お姉ちゃんが

入ろうとした時、バチッという音と共に

防がれ、


同時に僕のステータス画面に、


――――――――――――――――――


病院管理者:ミルトレッド

転生前:安藤あんどう蜜弥みつや


レベル:01


・侵入者を検知しました。


・アデリーナを病院内に入れる事を

 許可しますか?


             →はい

              いいえ


――――――――――――――――――


「あっ、葵お姉ちゃん!

 どうもボクが許可を出さないと入れない

 みたいです!


 他のお姉ちゃんたちも今許可しますから、

 待っていてください」


と、ボクは急いでお姉ちゃんたちに

許可を出し、


かつての生活場所であった、病院内へと

みんなで足を踏み入れた。



――――――――――――――――――――――


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女性冒険者パーティーの愛玩少年記~ナースのお姉さんたちと一緒の世界に転生したボクは、 病院ごと彼女たちの癒し要員となる~ アンミン @annmin

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