インターローグA

息を殺していた。現れる獲物を確実に仕留めるために。僕の頭にはそれしかなかった。しかし、僕の心に、強い違和感が渦巻いていた。何かがおかしいのだ。


まるで、僕以外にも強力な殺意を抱いている、別の存在がいるようだ。


いや、気のせいだろう。待ってろよ春香、お兄ちゃんが仇を取ってやる。

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