佐原ー覚醒 Ⅰ
斧で頭蓋骨をかち割ることに成功した。奴の顔面は原形を留めていない。脳みその一部のような、どろっとした個体がこちらを覗いている。素晴らしい光景だ。
まず一人を殺害することには成功した。次はこいつの番だ。
「な、何よ」
この男と交わっていた、例の女だった。次に殺すのはこいつだ。男に体を売り、春香を見捨てた、冷酷で、無慈悲な女。到底許すわけにはいかない。その瞬間だった。
「きゃ、きゃああああああ」
女が悲鳴を上げる。他のメンバーを起こそうという魂胆だろう。
しかし、メンバーが誰一人として起きる様子は無く、ただ、彼女の声がこの山でこだまするだけだった。
助けが呼べない、そう悟った彼女が次に行う行動は―。
女はすぐさま立ち上がり、全裸のまま僕に背中を見せる。それは見切った。
僕は猟銃を構え、狙いを定める。
焦らず、慎重に、的確に、冷静に……。
「パァン」
勢いよく弾けた銃声が響くと、弾丸は女の豊満な尻の穴に命中した。その途端、彼女の動きは途端に止まり、赤黒い体液が肛門からどばどばと噴き出した。無様にその場へ倒れる女。
これだ、と僕は思い出した。あの時と同じだ。獲物を仕留めたときの高揚感、そして快感。
「あ、やめ、やめて」
女は僕を見つめ、助けを懇願しようとした。奴の股間には大量の尿のような汚い液体が流れている。恐怖からか?だとすれば余計力が入る。
僕は握りしめていた斧を握りしめ足早に女の元へ走る。
「あなた、何の恨みがあっ」
僕は女の言葉が終わらないうちに、斧を女の右腕の関節へ振り下ろした。
「いやぁぁああああああああ」
骨を粉砕する能力がある、万能な斧だ。女の右腕はあっけなく吹っ飛ぶ。
関節部分をうまく切断することができたらしいので、今度は綺麗に右腕を弾き飛ばせることができた。
女は、逆流した血液を吐く。それを見かねた僕は、次の行動へ移った。
僕は一度殺した男の屍のある場所へ戻る。そして、男の股間に散らばっている肉片、性器を掴み、女の元へ向かった。生臭い精液と、鉄の塊のような血液が付着していた。
そして、吐血している女の上顎と下顎を握り、無理矢理開ける。
「あがぁ、おあっ」
奇声を発した女から、顎の外れる鈍い音がしたので、僕は手を離す。
そして、男の性器を女の口に咥えさせた。
「あはっ、かはぁっ」
女は足をバタつかせて抵抗したが僕は構わず性器を女の喉まで押し込んだ。
女の逆流する血液をこの性器でせき止める。
女は喉の中で血液が留まることと、窒息によって、激しい痛みに襲われたようだ。
喉をかきむしり、足をジタバタとさせ藻掻いている。
これがお前達が春香にやらせていたフェラだ。
「さて、ここら辺が潮時だな」
僕は女の頭を床にたたきつけた。
そして、女の口から男の性器を外す。
喉の中で留まっていた血液とともに透明な唾液が、一気に口の中から一気に放出された。
女の瞳には、殺さないで、解放してくれという悲痛な叫びが写っているように見えた。それを見かねて、僕は女の首に狙いを定め、斧を素早く振り下ろす。
バキッという骨が粉砕された音と、女の汚らわしい喘ぎ声が、山にこだました。
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