童話 神様を大切にする少女

仲仁へび(旧:離久)

童話 神様を大切にする少女



 かみさまをたいせつにしたい。


 そうおもったから。


 わたしはかみさまをたいせつにしながらいきることにした。




 私は、神様が大事だ。


 とても大切で、なくては生きられない。


 だって子供の頃から、ずっと神様に支えられて生きてきたから。


 だから、私は神様に恩返しがしたい。


 神様の気持ちは分からない。


 神様は空の向うの、たぶんずっと遠いところにいるはずだから。


 だから本当は迷惑か分からない。


 人間だったら大切にされたら嬉しいけど、神様はどうなのだろう。


 もしかしたら私達とは違う事に喜びを感じるかもしれない。


 不安に思う夜がたくさんある。


 自分のやっている事が正しいかどうか分からなくなる事も。


 でも、私は神様を大切にし続けようと思った。





 何もしないままでいたら、きっと後悔する。


 迷惑かもしれないけれど、大切にし続ける。


 答えも、応えもない疑問を考え続けるのは苦しいけれど、これからもずっと。


 私は神様を大切にし続ける事で、恩を返そうと思う。


 たぶん神様がいても、いなくても、


 大切にされることを嬉しく思っても、嬉しく思わなくても、


 そうやって何が大事な事か考え続けながら生きる事が、一番大切な事だと思ったから。


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