私はもう生きる意味がない

甘川 明

プロローグ

私は数日前事故った。


私は2日間目を覚まさなかったらしい、


「起きたの?よかった!かのちゃんもう起きないかと怖かったよ」


とボロボロ泣いている男の子が私のベッドの隣にいた、誰かは分からないそれにかの?かのと言うのは私の名前だろうか、それすらも分からない


「ねぇかのちゃん僕のことわかる?」


そう聞かれて私は首を横に振る、そして彼は名前を教えてくれた。野澤徹(のざわとおる)と言うらしい。その徹は私の名前など色々教えてくれた。

私は蔵塚奏音(くらつかかのん)と言って3月3日生まれのB型らしい。

病院の看護師の人に徹のことを聞くと知らないような反応をしていた、その時私の両親だと言われた人が来た、その方達にも徹の事を尋ねると途端に暗い顔をしてお母さんらしい人が


「ねぇ奏音、徹くんは覚えてるの?」


と不思議な言い方をされた、私は覚えてるとは言えず知っていると言った、するとお母さんはまた口を開いて言った


「奏音が事故る前にね、徹くんと2人で結婚の挨拶に来たのよね?貴方、」


とお母さんが言うとお父さんらしき人がすっごく悲しそうな顔をしながら縦に頷いたお母さんは続けて


「結婚報告をね徹くんの運転でお母さん達の家まで来てくれたの、お母さん嬉しくて2人が帰る時気おつけて帰りなって言ったんだけどね、」


それを聞いた私は涙が零れた、なんで零れているかは分からないのに前が見れないほど涙の海が出来た。

これは記憶を無くした私が記憶を戻すまでの物語である

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