第4話
父も母も健在だし、ヤンチャな弟は都会へ出て遊び呆けてはいるがなんだかんだ元気でやってる。
身近な人を亡くした事がないという点においては、はいその通りですと言えるが。
そういう意味で死を悲しいと思った事がないと、断言しているのではない。
あたしは寧ろ、参列者が全員黒衣を装い。
棺を前にして悲しみに共感し、線香の香りと共に聞かされる経を読む声が、
そして青白いというより真っ白で目が開くこともない同じ人間だったモノを見るのが怖いという概念が先にあるのだ。
だから気分は憂鬱。
お世話になった人であるし、きちんと礼儀は弁えておかないと。
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