戦う。己が信念と思いのため。

チビ鯉

Prologue:地球歴史

 「ーーーであるからして、地球は””んです。」

あー、ねみぃ。

だいたいなんで学校なんてものあんだよ、、恨むぜ先祖、、、

「セナさん?聞いていますか?先生は今あなたに質問していまーす。」

「んぇ、おれ?」

「先程からそう言っています。やっぱり寝てたんですか。」

「あー、、、さーせん。」

「全く、、、、、ちゃんと聞いていてください?」

そう。俺の名前はセナ。本名セナ=フローラ。

この学校、、星立レグルス学院高等部三年一組。そして、高等部唯一の

である。って、俺は一体誰に自己紹介してんだか。

「それでは、今日の授業及び、今日の全授業終了です。」

やーっと終わった、、、、俺が机の横にかけたバッグを手に取り席を立とうとしたとき

地球歴史担当であり俺のクラスの担任、クレイ先生がクラスに向かって言った。

「そうだ。最近、この近くで怪異かいいによる被害が増えています。くれぐれも注意して、できれば二人以上で一緒に帰るように。」

またかと内心思いつつ、俺は忠告を聞き流して教室を出た。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 帰路の途中、寝てしまっていた世界歴史の教科書を持ち、今日やった範囲の確認を

していた。どうせ知っている知識だけだが、一応見ておく。小声で言葉にしながら。

「怪異とは、、約100年前に地球に降り立った謎の生命体、、とても人とは思えない

体つきや構造をしている、、血の匂いに敏感で人を食らう個体が多い、そして謎の力を使う。これを怪力かいりょくという、か」

更にその続きも読んでいく。

「怪異の飛来によって元々の地球は廃れていったが、最後の技術力によって惑星吸収能力を有し地球と同じ大きさになったら肥大化が止まるという特性を持った

我らが住む星、、」


「人工惑星ホーパーができた、と」

 たしかその8年後に地球が消え、最初のホーパーに乗っていた二人の人類から今の

状態まで発展していったんだっけか、、、、覚えること多すぎな。思ってたより知らんこと多いし。

 (そーいやそろそろこの辺りで怪異がどうこう、、、)

「ハァ、ハァ、ハァ、、、」

「?」

(そこの草むらからか?何だこの声、、男性にしては低すぎる、、、、もしかして、、、、)

「アアアアアアァァ?」

(かっ、、怪異!?逃げっ、、)

「アアアアアアァァ!!!」

(腕っ、、掴まれてっ、、!!)

その時だった。眼の前に青白い光が走ったかと思えば、、、、

眼の前にいたのは心臓(と思われる場所)を刀で貫かれた怪異と、

一人の、女性がいた。

この女性は落ち着いた声で俺にこう言った。



「見つけましたよ。code name”最後ラスト希望ホープ”。」

「、、、はぁ?」



prologue、完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

戦う。己が信念と思いのため。 チビ鯉 @kkemma

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る