『怪獣 ジセーのクー』 下の1
キューさんが、なにやら手に機械を載せてやってきた。
『ロボットさんか!』
警部が、ちょっとびっくりしたように口を開けた。
『そうですよ。本物のロボット、キューです。世界に3体しかいません。たぶん。あと2体は、ある国の秘密警察組織が握っている。ただし、異世界にはいましたが。』
『我が警察署にも、こんなのはいないよな。え? 刑事?』
『まあ。見た目は。なにか、被ってないですか?』
『切ってみますか? どうぞ。』
キューさんは、腕を差し出した。
『それじゃ、映画だ。それは、何かな?』
赤地警部は、なかなか、奥行が深いようだ。
『次元探査装置。もし、怪物が異次元から移動してきたら、感知できます。ただし、半径50キロ以内なら有意。それ以上は状況しだい。』
『何台ある?』
『三台です。なかなか、作るのは大変です。感知素子の材料が極めて少ないのです。この国にはない。』
『ちと、密輸したんだ。ある所から。』
『聴かなかったよ。よし、実験してみよう。』
『警部。幽霊探査機みたいなものかと。』
『ほかに、手があるなら、すぐに、言ってみろ。』
『いや、いまは、無いです。』
『よし。博士、役に立ったら、費用は支払わせる。警察署から。』
『まあ、信用しよう。』
ふたりは、握手したのである。
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