花瓶にお花を入れましょう！

お花と私は地獄の底まで一緒なのよ

私とお花は手を繋いでいるだけで

1万本のバラの花束より素敵な存在になれるの

花屋に並んでる根っこをちょんぎられた

花たちなんかよりもずううっっと美しいの

私とお花が手を繋いでいることだけで

私たちの世界は完成しているの

汚い雑草も害虫もいない

桃源郷より美しく洗礼された世界

私とお花が手を繋いでいるだけで世界は続くの

今日もお花のためにお水をあげて、

お花も私のためにお水をくれるの

お花が枯れると私も枯れる

枯れた私たちと共に世界はおしまいになる

あれ？お花は私の手を離した？

汚くて品のない雑草と手を繋いだ？？

私はもう穢れたお花の手は握れない

私はお花の根っこを引っこ抜いた

お花屋さんに買ってもらおうかしら

あ、そうだ！このガラスの花瓶に入れて飾ろう！

お花のお気に入りだったハンカチをクロスにして

お花が好きだった水色の花瓶に入れて

お花がいつも眺めていたさくらんぼの木が見える

窓辺に飾ろう

そうしたら私はいつまでもお花と一緒にいれるね！

私はいつまでもお花に水をあげれるね！

私の水は、、、、、hhhh、、、、？？？？？

良い事思いついた！私の水は私があげましょう！

そんなことできるかって？

ウフフ！！

馬鹿にしないで！

私にだって紅茶を入れることくらいできるわ！

今までもそうやってきたんだもの

お花が手を繋いでくれない日だってあったわ

そんな日は、私がいつもポケットに入れている

ティーポットで紅茶を入れて

私がお花の手を離さないようにしていたの

でも雑草たちはこの紅茶を嫌うの

私が丹精込めて丁寧に丁寧に作った紅茶を

道路で死んでる猫を見るように嫌うの

不思議ね

でも雑草に気に入ってもらう紅茶なんて

どーっこにもないわ！！笑

お花が私の紅茶を飲んだのは1度だけ

お花は子供が作った下手くそな料理を食べた時みたいにはにかんだ笑顔で褒めてくれたわ

私はもうお花に紅茶はあげないってその時決めたの

お花は私で私はお花

そんなお花のためにも

私は今日も美味しい紅茶を入れて

花瓶に刺さったお花に語りかけるの

いつまでもいつまでもいつまでもいつまでも

ずううううううっっっと一緒よって

私はお花に永遠を捧げられて本当に幸せ！

私はお花との煌びやかな思い出を

誰かに摘まれないように！

私はこれからもお花と共に世界を完成させていくの

私はこの先もずううっと笑顔でいるし

私は穢れた雑草なんかと違ってとおおっても幸せ！

私はお花と余生を共にすれば不幸なんて訪れないわ

そろそろさくらんぼの収穫の時期ね

お花の好きだったさくらんぼのジャムを作るわ！

美味しい紅茶とジャムとパンも焼いて

お花を眺めながら食べましょう

ね、お花も言葉にできないくらい幸せでしょ？！