第8話 戦闘
迷子になった日俺が助けたのは侯爵令嬢だったらしい。
ただ人攫いにあった子供を助けただけなのだか、相手は巨大な賊でしかも、助けたのは貴族ときた、
そしてなんやかんやで戦場に出陣することも決まった。
今は、サクスム城に移動して、お嬢様様がサクスムのところの主人と何か話をしている
もう完全に俺の脳はキャパオーバーだった
「ウゥ、オレ、センジョウ、イク」
「アレクさん!しっかりしてください!」
有能執事であり魔術師であるアルフレッドは脳のキャパシティが高いようで、話についていけてるみたいだ。
「アルフレッドさんつまり俺たちゼノスの騎士とサクスムのところの騎士団で、敵のボスのところに攻め込むってわけですか?」
自慢では無いが俺は魔術師と戦うのは苦手だ、接近戦で戦えばあるいは勝てるかもしれないが、勝率は低いし、距離が少しでも離れれば確実に負ける
俺に戦場に行けと言うのは、すなわち死ねということだ
お嬢様もこのことを知っているはずだが
「いえ、私たちが攻め込むのは事実ですが、アレク、貴方は行きません」
「では、私は何をすれば?」
「、、、、クイント様のお守りです」
???
———
どうやら俺は先日クイント様を救ったことでクイント様に気に入られたらしい
「それでお守りですか」
「えぇ、どうしてもアレクと話したいそうで」
気に入られるのは素直に嬉しいが、俺はあまり貴族と関わったことがない
エストレア様とはよく話すがあの人は別だ、俺が敬語を忘れても、何も言わない
普通貴族には敬語を使わないと、むち打ちだ(師匠談)
礼儀という意味で言えば俺は適役ではない
本当にいいのか? 俺で?
「断わることは?」
「出来ません」
「あっ、アレクさんー!」
クイント様の登場だ
「ん?なんの話をしていたのですか?」
「いえ、なんでもありません
では、アレク護衛頼みましたよ」
俺は、クイント様と2人きりにされた
「ご存知、今日の護衛のアレクです、よろしくお願いします」
頑張って敬語を使う、使えてるはずだ
「はい、よろしくお願いします」
笑顔でクイント様が言うそして、会話が無くなる
(何話そ)
「あ、あの廊下じゃ話にくいですよね、その、わ、私の部屋で座って話しませんか」
———
クイント様の部屋はとても華やかだった
広い部屋、ベットは天蓋付き、
でかい人形、そこかしこに飾られた宝石
豪華という言葉が似合う、クイント様色に染まった部屋だ
さすが上位貴族と言うだけあった
(!?人形にネックレスついてる!?)
人形ですら俺より上の装備だった
「どうぞ、お座りください」
「ありがとうございます」
ソファの座り心地が良すぎて寝れそうだ
そして、クイント様俺の隣に座りメイドに目配りすると、メイドが部屋の外に出る、
正真正銘の2人きりだ
(ん?)
何故かクイント様の様子がおかしい、まぁいいか
「アレク様先日はありがとうございました、アレク様がいなければ、私の命はなかったでしょう、そこで何かお礼をしたくて、何か欲しいものはありませんか?」
なんか、デジャブを感じる
前にもこんなことがあったような、、まぁいいか
「力が欲しいです」
素直に一番欲しいものを言った
「!?ええと、私が与えられるものの中で、お願いします」
「うーん」
力以外かぁ、正直言って俺に力以外で欲しいものはないのだが、
何か貰わなきゃ失礼に当たるだろうしなぁ
「本当になんでもいいのですよ、お菓子とか、お金とか、名声とかでもあとは、わ、わ、わた「すいません!アレク様!」」
「どうした」
話を遮られたクイントが意気消沈してる
意気消沈で済んで良かったね
「それが、前線が良くない状況みたいで、アレク様の力が欲しいとの事」
そこで俺は、男の両腕を切り落とした
「お嬢様は俺が戦力になんねぇこと知ってんだよ!!」
悲しい事実である
「うわあああ」
「ひっ」
お嬢様に、血を見せてしまった、護衛失格か?
男の叫び声を聞いたメイドが部屋に入ってくる
「ちっバレたか」
二人入ってきたメイドのうち一人がナイフを投げてくる
「!?」
避けたナイフが戻ってきて、背に刺さる
(風魔術か)
メイドが二、三本とナイフを投げる、その全てが空中で不可解な軌道をしながら、こちらに向かってくる
何とか数本は弾いたが、まずい、相手は魔術師、時間を掛ければこちらが負ける
素早く踏み込みさっきから突っ立っている方のメイドを斬ろうとしたが、突如出来た土壁に阻まれる
(こっちは土魔法か)
壁の向こうからナイフが飛んでくる
数本がクイント様に向かう
「きゃ!」
何とか防いだが腹にもう一本貰ってしまった
腹に二本のナイフを貰った腹からは血が出ているまずい状況だだが、相手の手札は見えた
こいつらは「いける」
もう一度、踏み込み
土壁を斬る
(よし!やはりこれは斬れる!)
「な!剣士がどうやって!」
驚いている、ナイフメイドの首をはねる
次は土魔術師だ
土メイドは不利と見たか、男の仲間を見捨て逃げようとする
「剣士の俺から逃げられるわけないだろ!」
土魔術師の胴体を両断する
最後は男だ
「あいつら見たくなりたくなかったら、どこの差し金か言え」
どうせクロッカスだろうけど
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